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あしたなんていらないから?

[336]  あめの  2006-07-09投稿
ふぁあぁ…っとまぬけなおおあくびをしてから、
僕は寝返りをうつ。




『やっぱりさ…睡眠と栄養はいくらとっても足りないくらいなんだ…よな……』




その後僕は、夢の国へと旅だった。









―……風が冷たい。





『さぁむいっ!』




くしゃみ混じりに叫んでから、僕はガバッと起き上がった。



『…あれ?』



グラウンドから野球部の掛け声が聞こえる。


空はうっすら夕焼け色だ。



『もしかしなくても…1日中寝てたっぽいな。』



頭を3回ほどぽりぽり掻いてから、
もう一度ぐるっと空を見上げるように寝転んだ。




『あーぁ…。』



夕焼け色に染まりつつある空をみたら、少しせつなくなった。




『まだ寝るの?』
『うーん…さすがにもういいかな。』
『今日ずっと寝てたね。』
『気が付いたら1日終わってたね。』


ははは、と笑って僕は起き上がった。


『今日で100回目の遅刻だったんだ。』
『オメデト。』
『ありがと。』
『でも、あんまり遅刻すると、出席日数足りなくなるよ?』
『そうそう。それなんだよー!僕数学の出席日数が全然…たりな…く…て…………。』



はて。




『…………僕いま誰と会話してるんだろ。』




くるっと後ろを振り返るがだれもいない。



『今のご時世…幽霊なんて…いわないよな…!??』



僕は、100回目の遅刻記念日を命日するのか。

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