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チカン撃退法教えます?

[1168]  ななしー  2009-03-25投稿
僕は先輩の峰島さんに呼ばれた。

「おい真田、今から講習会に行くからすぐに用意しろよな。」

「はい。」
って勢いで返事したけど、何を用意していいかわからなかった。

「すみません、先輩何を用意すればいいんですか?」

「わからんのか。とりあえずそこにある黒いスポーツバッグ持ってくればいいんだよ。」

「わかりました。」
僕はそのバッグを持って先輩について行った。


先輩の車に同乗し、講習会が行われる会場に向かった。

「先輩、何の講習会でどこに行くんですか?」

「んっ、痴漢対策の講習会だよ。」

「ってことは、女子校? ラッキーじゃん。」

「違うぞ、男子校だ。」

「えっ、痴漢対策なんですよね? だったら女子のいる場所でしょう。」

「何を言ってるんだ。そういう所には警察がちゃんと行くじゃねえか。」

峰島先輩は僕に微笑むと会場の男子校に向けて車を走らした。


数十分後、目的の男子校に到着した。
到着すると教頭らしき中年男性が迎えに来た。

「いやぁ、今日はよろしくお願いします。 生徒達は今、多目的ホールに集めていますので。」

「そうですか、では真田行こうか?」

「はい。」
と僕は先輩と一緒にその多目的ホールに向かうと、教頭らしき男性から呼び止められた。

「あ、あの‥今回モデルをされる方は?」

「あぁ、こいつだよ。」
と、先輩は僕を指差して

「えっ、僕がモデル?」
僕は何がなにやらわからないまま、先輩について行った。

多目的ホールを目前にして先輩が僕に
「おい真田、そのバッグに入ってるやつに着替えてこい。」

「えっ? は、はい。」
僕はバッグを持ったまま空いてる教室に入って行った。

僕はバッグをびっくりした。
「何、これ?」

バッグの中には女モノの衣装とカツラが入っていた。

「ちょっと待って、これを着ろってことか。
だから男子校なんだ‥」

僕は妙に納得して素直に女の格好をした。

「おい真田、準備はいいか?」
先輩が僕を呼びに来た。

「ほぅ、なかなか似合うじゃねえか。 今日の講習は期待が持てそうだ。」

先輩は笑顔だった。
彼につられて僕も笑顔になり、生徒達のいる部屋に入って行った。

僕が中に入ると生徒達が一斉に
「ヒュー♪」
「可愛いじゃん。」

生徒達は大喜びで僕を迎えてくれた。

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