ソードメーカー18―?
「姉ちゃん…」
ロイは剣を握り絞めながら、ぎゅっと唇を噛んだ。
「多くの命を奪った私が生き残る道は残されてはいない。回復して捕まれば死罪は免れないだろう」
「…」
ラトは厳しい表情をしながら、静かにユミナの元へ歩いて行った。
「ユミナ。君はロザラムやロイ君の剣で死にたくは無いのだろう?」
そう言って、ラトは剣を抜いてユミナの首筋に当てた。
「…そうね。できれば誰の手にもかかりたくなかったわ」
「そうか」
ラトは頷いて、剣をふりかぶった。
「待って!」
ミリスの叫び声を聞いて、彼は一旦剣を下ろすと、ユミナの側から一、二歩下がった場所に退いた。
ミリスはユミナの側にゆっくりと近づくと、真剣な表情で彼女の顔を覗き込んだ。
「何よ…」
「一つだけ、答えて。貴方が砦の中で言った『国民の為の私たち』という言葉。あれは、嘘だったの?」
「…!」
ユミナは目を大きく見開くと、ミリスから目を逸らした。
「…嘘に決まってるでしょ…」
「…そう…」
ミリスは悲しそうな表情でゆっくりと首を横に振ると、静かにユミナの側から離れていった。
「さ、殺しなさいよ」
ラトはユミナの言葉に小さく頷いて剣を首筋に当てると、勢い良く引き裂いた。
ロイは剣を握り絞めながら、ぎゅっと唇を噛んだ。
「多くの命を奪った私が生き残る道は残されてはいない。回復して捕まれば死罪は免れないだろう」
「…」
ラトは厳しい表情をしながら、静かにユミナの元へ歩いて行った。
「ユミナ。君はロザラムやロイ君の剣で死にたくは無いのだろう?」
そう言って、ラトは剣を抜いてユミナの首筋に当てた。
「…そうね。できれば誰の手にもかかりたくなかったわ」
「そうか」
ラトは頷いて、剣をふりかぶった。
「待って!」
ミリスの叫び声を聞いて、彼は一旦剣を下ろすと、ユミナの側から一、二歩下がった場所に退いた。
ミリスはユミナの側にゆっくりと近づくと、真剣な表情で彼女の顔を覗き込んだ。
「何よ…」
「一つだけ、答えて。貴方が砦の中で言った『国民の為の私たち』という言葉。あれは、嘘だったの?」
「…!」
ユミナは目を大きく見開くと、ミリスから目を逸らした。
「…嘘に決まってるでしょ…」
「…そう…」
ミリスは悲しそうな表情でゆっくりと首を横に振ると、静かにユミナの側から離れていった。
「さ、殺しなさいよ」
ラトはユミナの言葉に小さく頷いて剣を首筋に当てると、勢い良く引き裂いた。
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