desteny??
「今日は・・・、ありがとな。来てくれて。」
淳は、私と目を合わさずに、足元だけに目をやりながら小さい声で言った。
「えっ・・・、うん。」
「さっきは、ゴメンな。あいつが、香里に何か言ったんだって・・・?麗華から、聞いた。」
麗華は、帰る前にトイレに行って来ると言って、席を離れていた。その時、千鳥足で淳を探し出し、淳の彼女が、私の所に来て言った事を全て話していた。
「・・・、彼女の事?ううん、気にして無いよ。淳の事、本当に好きなんだね。麗華、彼女の事、引っぱたいちゃって・・・。大丈夫だった?彼女。」
本当は、彼女の事を大して気にも留めて居ないのに、心にも無い心配をして見せた。
「うん・・・、帰ったみたいだわ。麗華に、話聞いて、携帯見たら、今日は帰りますってだけ、メール入ってた。探したんだけど、もう居なくってさ。」
「そっか・・・。迷惑だったかもね。私達、来なかった方が良かったのかなぁ・・・?」
私は、遠くを見て、ぼそっと呟くと、周りの喧騒が、一気に聞こえなくなった気がした。
「そんな事ねぇよ。・・・、香里?今から、時間ちょっと良いか?」
「でも・・・、あっちゃん、まだ帰れ無いんじゃない?」
「大丈夫。こんな大勢、人が居るんだから、誰も気が付かないよ。一人位消えても。」
淳は、笑って言った。私の目をしっかり見つめて―\r
その間、何秒間有ったのかは覚えて居ない―\r
気が付くと、私も暫く、淳の目を見つめ返していた・・・。
「授業を途中で耽るみたいなもんだよ・・・。昔、やったなぁ?渋谷に、限定のTシャツを買うのに、二人で並びに行ったよな。」
忘れ掛けていた、あの日より前の、楽しかった頃の二人の記憶―\r
目頭が熱くなっていた。次の瞬間、無意識に涙が一粒、私の目から溢れ落ちた。
淳に気が付かれ無い様に、首を後ろに傾け、右手の人指し指で、そっと、涙を拭った。
「香里・・・、お前、泣いてんのか?目、赤いぜ?」
「やだ、泣いてる訳無いじゃん。何か、懐かしくなって少し感傷に浸ってただけだって。」
「お前って、判り易いな。」
淳は、照れ臭そうに笑った。
とっても、幸せだった―\r
このまま、ずっと居られたら、あの日の事も忘れられる・・・。
そうなりたかった―\r
淳は、私と目を合わさずに、足元だけに目をやりながら小さい声で言った。
「えっ・・・、うん。」
「さっきは、ゴメンな。あいつが、香里に何か言ったんだって・・・?麗華から、聞いた。」
麗華は、帰る前にトイレに行って来ると言って、席を離れていた。その時、千鳥足で淳を探し出し、淳の彼女が、私の所に来て言った事を全て話していた。
「・・・、彼女の事?ううん、気にして無いよ。淳の事、本当に好きなんだね。麗華、彼女の事、引っぱたいちゃって・・・。大丈夫だった?彼女。」
本当は、彼女の事を大して気にも留めて居ないのに、心にも無い心配をして見せた。
「うん・・・、帰ったみたいだわ。麗華に、話聞いて、携帯見たら、今日は帰りますってだけ、メール入ってた。探したんだけど、もう居なくってさ。」
「そっか・・・。迷惑だったかもね。私達、来なかった方が良かったのかなぁ・・・?」
私は、遠くを見て、ぼそっと呟くと、周りの喧騒が、一気に聞こえなくなった気がした。
「そんな事ねぇよ。・・・、香里?今から、時間ちょっと良いか?」
「でも・・・、あっちゃん、まだ帰れ無いんじゃない?」
「大丈夫。こんな大勢、人が居るんだから、誰も気が付かないよ。一人位消えても。」
淳は、笑って言った。私の目をしっかり見つめて―\r
その間、何秒間有ったのかは覚えて居ない―\r
気が付くと、私も暫く、淳の目を見つめ返していた・・・。
「授業を途中で耽るみたいなもんだよ・・・。昔、やったなぁ?渋谷に、限定のTシャツを買うのに、二人で並びに行ったよな。」
忘れ掛けていた、あの日より前の、楽しかった頃の二人の記憶―\r
目頭が熱くなっていた。次の瞬間、無意識に涙が一粒、私の目から溢れ落ちた。
淳に気が付かれ無い様に、首を後ろに傾け、右手の人指し指で、そっと、涙を拭った。
「香里・・・、お前、泣いてんのか?目、赤いぜ?」
「やだ、泣いてる訳無いじゃん。何か、懐かしくなって少し感傷に浸ってただけだって。」
「お前って、判り易いな。」
淳は、照れ臭そうに笑った。
とっても、幸せだった―\r
このまま、ずっと居られたら、あの日の事も忘れられる・・・。
そうなりたかった―\r
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