携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> すべてが運命なら

すべてが運命なら

[192]  春樹  2009-03-29投稿
一緒に布団に入ると一安が私に、腕枕をしてくれた。

そして、小さな声で話し始めた。

「俺とお前の子供だったら、カッコイイし可愛かったよな絶対」

一安が笑顔でそう言った。

「そうだね」

私は嬉しさを隠しながら答えた。

「俺、名前考えたんだ」

一安は笑顔だった。

「もう、赤ちゃん居ないよ」

私は首を傾げながら言った。

「もしも生まれてたらだよ」

「なんて名前?」

「はるき」

「はるき?」

私が聞き返すと、一安は指で漢字を説明した。

【春樹】

「男でも女でも使えるだろ」

空想の話しをする一安は嬉しそうだった。

「多分、男の子だったよ、あゆ妊娠してる時、お腹から【ママ】って聞こえたんだ、男の子の声だった」

私がそう言うと、一安の顔から笑顔が消えた。

一安はそのまま、私を強く抱きしめた。

一安の涙が私の顔に落ちてきた。

私は一安の顔を見ようとした。

でも、一安の抱きしめる力が強くて。

私は一安の胸に耳を当てていた。

「ごめんな」

微かに聞こえた一安の声は震えていた。

その夜、一安の腕の中は、すごく心地良くて、暖かくて、優しかった。

少しも離れたくない、そう思ったあの頃に戻りたいと思った。

感想

感想はありません。

「 春樹 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス