ソードメーカー18―?
鮮血が首筋から噴き出し、ユミナの身体はゆっくりと後ろに倒れていった。
ユミナは薄く目を開けて闇夜を見つめながら、混濁する意識の中で、リアの顔を思い出していた。
「ユミ姉ちゃん。お誕生日はいつなの?」
リアと一緒に綺麗な花を見ていた時、ふいに彼女がそんな事を尋ねてきた。
「一ヶ月後の、十三日よ。どうして?」
「だって、お祝いしたいんだもん!」
リアはさも当然だといったような表情で、嬉しそうに私の手を握った。
「お祝い…か」
私はため息を吐くと、天を仰いで青空を見つめた。
「…だめ?」
「ううん、そんな事ないよ」
リアの悲しそうな表情を見て、私は慌てて頭を振った。
「でも…すっごく悲しそうな顔してた。…ごめんなさい…」
「リアちゃんが謝る事じゃないよ。大丈夫だから」
私は優しくそう言って、リアの頭を撫でた。
ここ何年間か、私はお誕生日を祝ってもらっていなかった。
父親は跡継ぎにもなれない私を邪魔者扱い。母親はそんな父親を恐れてただ従っているだけ。
そんな状況の私に、誕生日などあるはずも無かったのだ。
「じゃあさ、お誕生会をしようよ!」
「お誕生会…?私の家では無理だし、リアちゃんの家でも…」
ユミナは薄く目を開けて闇夜を見つめながら、混濁する意識の中で、リアの顔を思い出していた。
「ユミ姉ちゃん。お誕生日はいつなの?」
リアと一緒に綺麗な花を見ていた時、ふいに彼女がそんな事を尋ねてきた。
「一ヶ月後の、十三日よ。どうして?」
「だって、お祝いしたいんだもん!」
リアはさも当然だといったような表情で、嬉しそうに私の手を握った。
「お祝い…か」
私はため息を吐くと、天を仰いで青空を見つめた。
「…だめ?」
「ううん、そんな事ないよ」
リアの悲しそうな表情を見て、私は慌てて頭を振った。
「でも…すっごく悲しそうな顔してた。…ごめんなさい…」
「リアちゃんが謝る事じゃないよ。大丈夫だから」
私は優しくそう言って、リアの頭を撫でた。
ここ何年間か、私はお誕生日を祝ってもらっていなかった。
父親は跡継ぎにもなれない私を邪魔者扱い。母親はそんな父親を恐れてただ従っているだけ。
そんな状況の私に、誕生日などあるはずも無かったのだ。
「じゃあさ、お誕生会をしようよ!」
「お誕生会…?私の家では無理だし、リアちゃんの家でも…」
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