ギャラクシーラリー29
桃子はだんだん腹が立ってきた。
なぜ、この男は私の胸を見ない?
なぜ、この男は私のお尻を見ない?
そんな自分の思考すら見透かされているようだ。
何とか興味を持たせたい。
特にイケメンでもないし、タイプでもない。オッサンだし。
ただし、私に興味を持たないのは許せない。
全ての男は私の魅力の虜にならなくてはいけないのだ。
何とかしなくては…。
プライドが許せない。
「ねぇ、ギャラクシーラリーって知ってるぅ?」
とにかく、色んな話題をふって相手の気に入る女として振る舞うのだ。
そして、捨ててやるのだ。
「何それ?」遼一が初めて桃子の話題に興味を持ってきた。
「何か、車のレースらしいよ。賞金三億だって」
桃子はもったいぶって言った。
本当は大して内容は知らない。前に、取り巻きの男の子達が騒いでいたのを覚えていただけだ。
「素人が参加出来るの?この不景気にすごい額ね」
美穂は、何だかいつもと違う。声で分かる。桃子は思った。
この冴えない中年に一目惚れしたの?いるのよね、ダメな男にばかり惚れる女って…。
「このサイトで受付やってるよ」桃子は携帯の画面を見せた。
渡された携帯電話を遼一は見ていた。
意外と真剣な眼差し。そして、時々、ゾッとする程鋭い光が眼に宿る。
桃子にも何となく美穂の気持ちがわかってきた。
「ねぇ、私達でレースに出てみない?」
自分でも意外な言葉が、桃子の口から出た。
なぜ、この男は私の胸を見ない?
なぜ、この男は私のお尻を見ない?
そんな自分の思考すら見透かされているようだ。
何とか興味を持たせたい。
特にイケメンでもないし、タイプでもない。オッサンだし。
ただし、私に興味を持たないのは許せない。
全ての男は私の魅力の虜にならなくてはいけないのだ。
何とかしなくては…。
プライドが許せない。
「ねぇ、ギャラクシーラリーって知ってるぅ?」
とにかく、色んな話題をふって相手の気に入る女として振る舞うのだ。
そして、捨ててやるのだ。
「何それ?」遼一が初めて桃子の話題に興味を持ってきた。
「何か、車のレースらしいよ。賞金三億だって」
桃子はもったいぶって言った。
本当は大して内容は知らない。前に、取り巻きの男の子達が騒いでいたのを覚えていただけだ。
「素人が参加出来るの?この不景気にすごい額ね」
美穂は、何だかいつもと違う。声で分かる。桃子は思った。
この冴えない中年に一目惚れしたの?いるのよね、ダメな男にばかり惚れる女って…。
「このサイトで受付やってるよ」桃子は携帯の画面を見せた。
渡された携帯電話を遼一は見ていた。
意外と真剣な眼差し。そして、時々、ゾッとする程鋭い光が眼に宿る。
桃子にも何となく美穂の気持ちがわかってきた。
「ねぇ、私達でレースに出てみない?」
自分でも意外な言葉が、桃子の口から出た。
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