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Run Again 1

[443]  ぜろ  2009-03-30投稿
「よし!」この正門前に乱れ咲く桜を見るのも今年で二回目。相変わらず綺麗な桜だと思う。そして僕は今年二年生になるんだ。気合いを入れて行かないと。小さく拳を握って今、私立白水高校に一歩踏み込んだのは…
「よう、久!」
「………」
僕より先に僕の名前を紹介するなんて…今までの前置きが無駄になったじゃないか。改めて紹介しよう、僕は…
「おい久、無視すんなよ!」
「………」
またしても邪魔が入った。そしてまたも僕の名前を…「キッ!(睨む僕)」
するとそいつは、
「な、なんだよ。俺、何か悪いことしたか?」
なんてしらばっくれやがった。罪の意識がまるでない。なんて奴だ。 と、とりあえず、今は自己紹介を優先しよう。

僕の名前は空鳥久(そらとり ひさし)私立白水高校の一年生。じゃなくて今日からは二年生。いろいろとあって今は一人暮らし。
「ふぅ。こんなもんかな。」
「何が!?」
全力でつっこまれる。そうだ、こいつのことを忘れてた。

こいつは木下優(きのした すぐる)高校生とは思えないほどがっしりした体格をしている。僕の中学からの友人。
「ほら、これで満足か?」「だから何が!?」
む、せっかく読者のみんなに紹介してやったのに、まだ不満なのか?僕が軽蔑の眼差しを向けていると、
「な、だからなんだって!」
より強い口調で怒鳴られた。そういう時は…
「やあ、おはよう優。」
爽やかにあいさつ。
「な…お、おう。」
うん、これでオッケー。僕の素晴らしき学校生活の幕開けだ。

こうして初日からいろいろとあったものの、無事、新学期を迎えられたんだ。

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