愛を知りたい君へ 2
私だって子供じゃない。
だけどいきなり過ぎて驚いた。
コウタがいきなりキスをしてくるから…
「…!」
私は、唇を離しコウタを突き飛ばした。
そして、何も言わずに駆け出した。
後ろから私を呼ぶ声がしたような気もした。
だけど振り返ることなく走り続け、屋上に行った。
屋上には人はいなく、ただ淋しい空気が漂っているのである。
「…………」
私は、腰を下ろしその場に座った。
嬉しいはずなのにどうして逃げてしまったのか?
自分でもよくわからない。ただ一刻と時間が経過していくのを、その風景の移り変わりから感じていた。
「はぁ〜」
今はいつで何処なのか、問いただしたいけど誰もいない。
私は、いつも一人なのだ。しかし、コウタといる時だけは一人じゃなかった。
確かに自分という存在を感じていれた。
だから私は、コウタと繋がっていたくて話かけたのだ。
もう一度会ってみるべきなのか?
「はぁ〜」
私は、立ち上がった。
「大きなため息だな」
自分が座っていたところからは見えない死角から姿を現したのは
「カミヤ君!」
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