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すべてが運命なら

[198]  春樹  2009-04-02投稿
亮とは、付き合ってるとは言えないような関係が続いていた。

一ヶ月に一回逢うか、逢わないか、わからない亮との関係とは逆に、私は毎晩の様に一安と逢うようになっていた。

私と一安が別れてから、迎えた私の二十歳の誕生日。

私は一安に呼び出された。

私は家まで迎えに来てくれた、一安の車に乗った。

一安が車を走らせ、着いた場所は女の子向けの洋服屋さんだった。

「お前誕生日だろ、選べよ」

一安はそう言って微笑んだ。

「うん」

私は嬉しかった。

一安が始めて、私にくれる誕生日プレゼント。

私はズボンを選び、試着室に入った。

そのズボンは、今まで履いた事ない形のズボンだった。

履いてみると、どこと無く不格好で私にはぜんぜん似合わなかった。

私は少しだけ試着室を開けて、一安にその姿を見せた。

「一安、このズボンあゆには似合わないみたい」

恥ずかしそうに笑う私に

「じゃぁ、これ履けよ」

一安は私が着替えてる間に、違うズボンを選んでくれていた。

「うん」

私は一安の選んでくれたズボンを履いた。

ズボンのサイズはピッタリで、ちゃんと私に似合っていた。

私がズボンを履いたまま、試着室を開けると、一安が私を見ながら

「そっちのが、ぜんぜん似合ってるよ」

そう言ってくれた。

一安にとっては、女の子向けの洋服屋さんに居るのは、凄く恥ずかし事だったと思う
買い物が終わり、私が一安に

「ありがとう」

そう言うと

「お前はこういうの求めてたんだろ、こんな事で良いんだったら、これからいくらでも、してやるよ」

一安はそう言ったが一安にとって、こんなことじゃないって事は、私が1番知っていた。

だから、一安の気持ちが嬉しくて、その日私の顔から笑顔が絶える事はなかった。

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