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愛を知りたい君へ 4

[254]  海菜香  2009-04-03投稿
「コウタ!?」
私は、目を見開いた。
「びっくりしすぎだ。」
顔が少しだけ、熱く感じた。
彼の顔をまともに見れない。
「…ごめん…」
いきなり謝られ、顔を上げた。
「…その、今日、悪かった…」
「……」
声を発したいのに何を言っていいかわからない。
「あんなことしようと思った訳じゃないんだ。ただ…久しぶりにサヤカと話ができて、嬉しかった。」
嬉しかった。それは私も同じだ。
心が温まったのがわかった。
「…コウタ」
コウタと素直に顔を見つめ合うことができた。
「ありがとう。またコウタと話ができて嬉しい。…また話せる?」
コウタは頷いた。
「俺、また話したい。」
「うん。今日は、遅いからまた明日。」
「あぁ…」
コウタは帰った。


「ふふ」
自分の部屋のベットの上でクッションを抱いて笑っていた。
心の底から今日あったことに感謝していた。
「コウタ」
その満足感から眠気が襲ってきて、気づいたら寝ていた。


「…ん?」
朝日が眩しかった。
「ふぁ〜」
時計を見ると7時少し前だった。
「眠い。」
カーテンを開けた。
何か音がするのに気づき、玄関の方を見てみるとそこにはコウタがいた。
「え!?」
窓を開けた。
「おはよう。待ってるから。」
「う、うん!」
急いで着替えをして髪をとかした。

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