心鬼(しんき)?
慎介の刀は麗の左脇腹を貫き、麗の刀は慎介の左胸辺りを貫いていた。
「…ば……かな……。お…俺……が……?」
と言い残し、慎介は血泡をふき、棒を倒したような感じでバタッと音を自分の体でだした。
麗は自分の脇腹に刺さっている慎介の刀を引き抜き、ストンッと腰を降ろす。
「麗!大丈夫だったか…?」
諷哉が麗に近づく。麗はコクりと頷いてみせる。諷哉はホッと、なでおろした。
「…あ。そうだ…。諷哉…腹……ごめん…。その…傷…。」
「ん?ああ。大丈夫だ。きにするな!」
麗は、しばらく考えて言葉を口にする。
「…諷哉…。どういう了見で…あんな事を…?」
その時、諷哉はハッと自分が麗に抱き着いた事を思い出した…。
「いや…その…。」
顔を赤くして諷哉は答えた。
「あのまんまの意味…。じゃあ、駄目か…?」
「…馬鹿だな…私なんかのどこがいいんだ…。」
しばらく間をおいて、ぽつりと呟いた。
――全部……?――
「どうでもいいだろ!!ほら、いくぞ!肩かすから!」
と言い逃れ、麗の腕を自分の肩にまわす。
「…諷哉…。」
「ん?」
「…私は…今まで、沢山の奴の心を斬ってきた…。それは…私にとって、当たり前で…しかもこの世の中だ…。一日刀を休める事は出来ないだろう…。そして、私の心は闇にとけるだろう…。」
諷哉は静かに頷いた。麗は再び微笑んで続けた。
「…でも…諷哉…私がもし今回のように再び闇の中で迷ったら…その時はおまえという存在の光で心を照らしてくれるか…?」
諷哉は、笑みをこぼし聞いた。
「…こんな、豆電球並の光なのに、いいのか…?」
麗は静かに答えた。
「…まめでんきゅう…とか言うやつの光が、どんなのかわからないが…私にとっては、太陽並に…強く…光る(生きる)んだと思う…。」
慣れない発音が気になるが諷哉にとっては、どうでもよかった…。諷哉はニッコリ笑って、力強く…頷いた。
「…ば……かな……。お…俺……が……?」
と言い残し、慎介は血泡をふき、棒を倒したような感じでバタッと音を自分の体でだした。
麗は自分の脇腹に刺さっている慎介の刀を引き抜き、ストンッと腰を降ろす。
「麗!大丈夫だったか…?」
諷哉が麗に近づく。麗はコクりと頷いてみせる。諷哉はホッと、なでおろした。
「…あ。そうだ…。諷哉…腹……ごめん…。その…傷…。」
「ん?ああ。大丈夫だ。きにするな!」
麗は、しばらく考えて言葉を口にする。
「…諷哉…。どういう了見で…あんな事を…?」
その時、諷哉はハッと自分が麗に抱き着いた事を思い出した…。
「いや…その…。」
顔を赤くして諷哉は答えた。
「あのまんまの意味…。じゃあ、駄目か…?」
「…馬鹿だな…私なんかのどこがいいんだ…。」
しばらく間をおいて、ぽつりと呟いた。
――全部……?――
「どうでもいいだろ!!ほら、いくぞ!肩かすから!」
と言い逃れ、麗の腕を自分の肩にまわす。
「…諷哉…。」
「ん?」
「…私は…今まで、沢山の奴の心を斬ってきた…。それは…私にとって、当たり前で…しかもこの世の中だ…。一日刀を休める事は出来ないだろう…。そして、私の心は闇にとけるだろう…。」
諷哉は静かに頷いた。麗は再び微笑んで続けた。
「…でも…諷哉…私がもし今回のように再び闇の中で迷ったら…その時はおまえという存在の光で心を照らしてくれるか…?」
諷哉は、笑みをこぼし聞いた。
「…こんな、豆電球並の光なのに、いいのか…?」
麗は静かに答えた。
「…まめでんきゅう…とか言うやつの光が、どんなのかわからないが…私にとっては、太陽並に…強く…光る(生きる)んだと思う…。」
慣れない発音が気になるが諷哉にとっては、どうでもよかった…。諷哉はニッコリ笑って、力強く…頷いた。
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