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やっと見つけた俺の居場所(最終話)

[522]  ひろあき  2009-04-04投稿
【やっと見つけた俺の居場所】

俺の身体が炎の中に消え
小さな箱に入ってから
遺族だか親族だかわからないが 普段ほとんど付き合いのない奴らが集まって
俺を遠い世界に送ろうとしていた

俺は 奴らに抵抗するかのように躍起になって暗闇をさ迷い続けた

まりもの所に戻りたくて暗闇をさ迷い続けたが まりもも同じように別の暗闇をさ迷っていた

まりもの身体は地上に存在して機能していたが 魂は暗闇の中だった

やがて その機能にも支障がでてきた

まりもの身体は病に侵されていて 地上から消える手前だった

まりもの魂がさ迷っている暗闇が俺の暗闇と同じならば いわゆる「道連れ」もありだと思うが 全く別の場所に魂が存在するから
今 まりもの身体を地上から消してしまったら 今度こそ永遠に会えなくなるかも知れない

今 俺に出来ることは まりもの身体も魂も地上に残す事だった

「あと一日病院に来るのが遅かったら 貴女の命はなかったかも知れませんよ」の医師の言葉を聞きながらまりもは「昨夜夢で見たんです 大好きな彼氏がお願いだから病院に行ってって 言ってくれたんですよ…」と返事していた

声には出していなかったが


俺の身体が地上から消えて4ヶ月経った

ホワイトデーの前日 まりもは綺麗にしてお出かけしていた

俺とでーとしてたときより少し痩せたけどかわいらしさは変わらなかった

またまりもとてーとしたくなった俺は 夜中スヤスヤ寝ているまりもに近づいた

日付は変わりホワイトデーの日になっていた

まりもの大好きなホワイトチョコの色の部屋で チョコよりも甘い時間を過ごした


4ヶ月ぶりのでーとで
やっと見つけたんだ
俺の居場所を


〜完〜

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