ボクのあだ名はコアラ君(1-1)
ボクのあだ名は“コアラ君”。本名は“真中信也”だけどオーストラリアに親戚のおばさんがいるってだけで親友の“きゅうり“がつけたんだ。きゅうり事、“松永良一”も顔が細長いってだけで誰かがきゅうりってつけた。それからもう一人の親友、大豆にしても同じだ。黄色で豆みたいな顔立ちって事から“河井譲二”にはそうつけられた。あだ名なんて単純につくもんだ。そして、決してボクはコアラ君というあだ名が嫌いじゃない。
「おっす!やっと来たか」学校に着いたボクにきゅうりが声をかけてきた。
「おはよう、早いな」
「俺が早いのはいつもの事だろ!?別に珍しい事じゃないさ。今日もクラスで一番だったんだぜ」
と、鼻をこすりながら自慢気に言う。
「まぁ、そうだろうけどグラウンドへドッヂをしに行ってないのは珍しいじゃないか。どこか体の調子でも悪いのか?」
「心配しなくてもほら、このとうりなんともないさ」きゅうりはボクの前でぴょんぴょんと飛び跳ねてみせる。本当にどこも悪くなく至って元気そうだ。
「今日、放課後付き合えよ」「別にいいけど。どこへ?」
「へへっ。それは行ってからのお楽しみ。まぁ付いて来なって。大豆にも声かけるからさ」
そう言うと一目散に教室を飛び出して行った。きっと始業ベルが鳴るまでの残り時間、おもいっきりドッヂボールを楽しむ為だろう。
ボクは朝から体を動かすのは苦手だ。おまけに冬だし、寒いのもまた苦手だ。それを知ってるからきゅうりもグラウンドへは誘ってこなかったのだ。この間、オーストラリアのおばさんから届いた手紙には日本とは逆に真夏で冬の日本がうらやましいと書かれていた。冬より夏の方がマシだと思うボクにとってはおぱさんがうらやましくて仕方なかった。
どうやら大豆はまだ来ていない様子だ。荷物を鞄から机に移した後、下半身がモゾモゾしてきたのでトイレに足を向けた。寒い冬はトイレも近くなる。トイレから戻ると大豆が教科書を机に入れてるとこだった。「おはよう」
ボクが声をかけると大豆は白い歯を見せてニンマリした。
「なんかきゅうりが放課後、用があるみたいなんだ」
「うん、玄関で会った時に言われた」
「あいつの事だからまた悪ふざけでも考えてんじゃないかな」
「それあり得る。ぽいよね」
そう言って二人で笑いあった。
それから始業ベルが鳴り朝の会も終え一時間目の算数の授業が始まった。
「おっす!やっと来たか」学校に着いたボクにきゅうりが声をかけてきた。
「おはよう、早いな」
「俺が早いのはいつもの事だろ!?別に珍しい事じゃないさ。今日もクラスで一番だったんだぜ」
と、鼻をこすりながら自慢気に言う。
「まぁ、そうだろうけどグラウンドへドッヂをしに行ってないのは珍しいじゃないか。どこか体の調子でも悪いのか?」
「心配しなくてもほら、このとうりなんともないさ」きゅうりはボクの前でぴょんぴょんと飛び跳ねてみせる。本当にどこも悪くなく至って元気そうだ。
「今日、放課後付き合えよ」「別にいいけど。どこへ?」
「へへっ。それは行ってからのお楽しみ。まぁ付いて来なって。大豆にも声かけるからさ」
そう言うと一目散に教室を飛び出して行った。きっと始業ベルが鳴るまでの残り時間、おもいっきりドッヂボールを楽しむ為だろう。
ボクは朝から体を動かすのは苦手だ。おまけに冬だし、寒いのもまた苦手だ。それを知ってるからきゅうりもグラウンドへは誘ってこなかったのだ。この間、オーストラリアのおばさんから届いた手紙には日本とは逆に真夏で冬の日本がうらやましいと書かれていた。冬より夏の方がマシだと思うボクにとってはおぱさんがうらやましくて仕方なかった。
どうやら大豆はまだ来ていない様子だ。荷物を鞄から机に移した後、下半身がモゾモゾしてきたのでトイレに足を向けた。寒い冬はトイレも近くなる。トイレから戻ると大豆が教科書を机に入れてるとこだった。「おはよう」
ボクが声をかけると大豆は白い歯を見せてニンマリした。
「なんかきゅうりが放課後、用があるみたいなんだ」
「うん、玄関で会った時に言われた」
「あいつの事だからまた悪ふざけでも考えてんじゃないかな」
「それあり得る。ぽいよね」
そう言って二人で笑いあった。
それから始業ベルが鳴り朝の会も終え一時間目の算数の授業が始まった。
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