携帯小説!(PC版)

暗殺屋

[251]  タクラ  2009-04-05投稿
やっと雨が止んだ
最近は急に小雨が降ったり止んだりする過ごしにくい時期だ
「やっと止んだか」
持っていた折りたたみ傘をしまう
「また降らない内に帰るか」
そんな事を呟きながら俺は少し小走りで家に帰ろうとした
すると.いきなり前に鉄の物体が出てきた
「っと!」
俺は反射的に持っていた折りたたみ傘を前に出す
キン!鉄と鉄がぶつかり合う音がする
鉄の物体を良く見ると刀だった
「なんなんだよ!!」
俺は大声で叫ぶ
「凄い反射神経だ…」
目の前の男が言った
「お前は誰だ!」
俺の質問に対し
「俺の初撃を受けきるとは…」
「何で俺がこんな事を!」
そんな俺の嘆きも虚しく.男は数歩後ろに飛んだ
「これはどうだ」
言葉と同時にもの凄い剣撃が俺を襲う
「話が噛み合ってない!!」
歯を食いしばりながら俺は言う
(まったくなんだこの不思議人間は…)
そんな事を考えていた最中
バキッ
音と共に傘が折れた
「あぁっ!」
「終わりだ…」
心無い言葉と共にもう一度剣が降り下ろされる
その剣撃を俺はギリギリかわす…
しかし一般人ごときに避けきれる訳ではない
左目の上が少し切れた.そこから血が流れ出ている
(くそっ!.目が霞みやがる)
バランスが上手く取れない
俺は持っていた傘を取り出し両手に持った
俺は傘を必ず5本は持つタイプなのだ
「ほぅ まだやるのか」
「まぁね」
余裕ぶってるが俺は剣術など習った事もない
「ならば本気で行こう」
スッと構えて.全速力でこちらに来る
避けられない!
そう思ったとき体が反射的に動く
右手の傘で男の刀を受け流し
左手の傘で男の首を叩く
男はうつむきに倒れた
自分自身何をしたのか分からなかった
スクッ!
男が立ち上がった
「流石にやるな.後継者」
「はぁ!?」
穏やかな声で言ってきた
意味が分からない.さっきまで襲っていたやつに流石だと!?
頭が混乱した
「聞いてないのか?お前の父上から」
「…何を」
無愛想に言う
男は少し考え.口を開いた
「すまない 聞いていなかったのか 俺ははてっきり聞いているのかと」
「だから何を!!」
さっきより荒い口調で言う
「まず名前は!?何のために俺を襲った?俺の親父は何を言っていた?答えろ!!!」
今まで思っていた事を一気に吐き出す
俺は親父が嫌いだ
性格じゃない.職業だ
親父の職業は暗殺業.つまり人殺しだ

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