desteny??
「行ってあげて・・・。彼女、心配だから。」
「お前の事、放って置けない・・・。大丈夫じゃねぇだろ?俺に、何か隠してる事有るんだろ?」
あの日の翌日、私が学校の保健室で、淳に背中を触れられ、パニックを起こした事を思い出した―\r
勿論、理由を話せなかった。その後も、何度か私の異変に気が付き、何か有ったのかを問いただされた。
その度に、思い付きの嘘を付き重ねて来た。
「何も、隠して無いよ。どうして?」
「卒業式の何日か前、香里は、好きな男が出来たからって、言ってたけど、嘘なんだろ?そんな奴、ほんとは、居ないんだろ?」
「嘘なんか・・・。どうして、嘘だって思うのよ!!」
少し、怒った振りをしてみせた。何が何でも、あの日の事だけは、今、淳に話す事が出来ないと思ったからだった―\r
「どうしてって・・・。根拠は無いんだけど・・・。でもさ、俺は、香里が思ってるより、お前の事・・・、解ってるつもりだから。」
淳は、私の事を良く解ってくれていた。どうして、素直にあの日の事を話せ無いんだろう―\r
自己嫌悪に陥って居た―\r
また、涙が流れて来てしまった。一番、淳に見せたく無い、『涙』だった。
「私・・・、あっちゃんが好き・・・。今でも、好き。これは、本当だよ?嘘なんかじゃ無いよ・・・?今は、これしか話せ無い・・・。お願い、時期が来たら話すから、今は・・・、聞かないで。今日は、彼女の所に行ってあげて・・・。」
「嬉しいよ、香里も俺の事、好きで居てくれて・・・。彼女の事・・・、本当にちゃんとするから。それから、もう一度、話したいんだけど、良いかな?」
意外な言葉だった。麗華が言っていた様に、淳が彼女と別れたいにも関わらず、手首を切ると言っては、執着して棄てられ無い様にしている事は、事実だった。
「分かった・・・。彼女の所に早く行ってあげて。気が気じゃ無いの・・・。」
淳は、私に謝り倒し、彼女の元へ走って行った―\r
このまま、どうなるのか・・・、分からなかった。
お互いの気持ちを確認出来た時点で、淳と、二度と離れたく無いと思った。
あの日の事が少しでも、忘れられたら・・・。淳とやり直せるかも知れない―\r
この時は、それが直ぐに叶う事だと思っていた。
「お前の事、放って置けない・・・。大丈夫じゃねぇだろ?俺に、何か隠してる事有るんだろ?」
あの日の翌日、私が学校の保健室で、淳に背中を触れられ、パニックを起こした事を思い出した―\r
勿論、理由を話せなかった。その後も、何度か私の異変に気が付き、何か有ったのかを問いただされた。
その度に、思い付きの嘘を付き重ねて来た。
「何も、隠して無いよ。どうして?」
「卒業式の何日か前、香里は、好きな男が出来たからって、言ってたけど、嘘なんだろ?そんな奴、ほんとは、居ないんだろ?」
「嘘なんか・・・。どうして、嘘だって思うのよ!!」
少し、怒った振りをしてみせた。何が何でも、あの日の事だけは、今、淳に話す事が出来ないと思ったからだった―\r
「どうしてって・・・。根拠は無いんだけど・・・。でもさ、俺は、香里が思ってるより、お前の事・・・、解ってるつもりだから。」
淳は、私の事を良く解ってくれていた。どうして、素直にあの日の事を話せ無いんだろう―\r
自己嫌悪に陥って居た―\r
また、涙が流れて来てしまった。一番、淳に見せたく無い、『涙』だった。
「私・・・、あっちゃんが好き・・・。今でも、好き。これは、本当だよ?嘘なんかじゃ無いよ・・・?今は、これしか話せ無い・・・。お願い、時期が来たら話すから、今は・・・、聞かないで。今日は、彼女の所に行ってあげて・・・。」
「嬉しいよ、香里も俺の事、好きで居てくれて・・・。彼女の事・・・、本当にちゃんとするから。それから、もう一度、話したいんだけど、良いかな?」
意外な言葉だった。麗華が言っていた様に、淳が彼女と別れたいにも関わらず、手首を切ると言っては、執着して棄てられ無い様にしている事は、事実だった。
「分かった・・・。彼女の所に早く行ってあげて。気が気じゃ無いの・・・。」
淳は、私に謝り倒し、彼女の元へ走って行った―\r
このまま、どうなるのか・・・、分からなかった。
お互いの気持ちを確認出来た時点で、淳と、二度と離れたく無いと思った。
あの日の事が少しでも、忘れられたら・・・。淳とやり直せるかも知れない―\r
この時は、それが直ぐに叶う事だと思っていた。
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