lilys?
今日も退屈な毎日の始まり。
第一校舎三階の端、美術室の隣から連なる非常階段。
金髪の奴がまたチャラい女を連れてイチャツいてる。
女はいつも違う気がする。
奴「よっ、成」
成「おう」
奴「あんたもう授業戻りー」
女「え〜」
女は不機嫌そうな顔をして、俺をにらみつけるように戻っていった。
奴「あの女も飽きたぁ」
ぼやく金髪は登美雄。
有賀登美雄。
俺たちは宮崎県立犬町高等学校の2年生だ。
この学校は、創立80年を越える、伝統ある進学校。
俺は昔からたまたま人より勉強が出来たので、特待生として、金がかからないという理由でこの高校に進学した。
さらに特別進学クラスに入れられるというオマケ付き。
だがそんなクラスの連中は、明らかに違う人種。
そして、その空間からはみ出したい、俺。
というわけで入学して一年たった今、ここにいる。
そして彼、登美雄。
俺がサボるためにこの非常階段を見つけた時から、違うクラスのこいつはすでにここの住人だった。
なんでも、親が会社経営をしていて、高校さえ卒業すればあとは跡を継いで、遊んで暮らすことが決まってるらしい。
バカだが、人なつっこくて女にはモテる奴だ。
登「この町は毎日が退屈やね〜」
成「女とあそんぢょっわ」
登「まぁ暇つぶしやわ」
成「うらやましいね」
登「今日もバイト?」
成「あぁ、夜はほぼ毎日」
こんなたわいない会話を続ける内に打ち解けていた。
この高校は、道路一つ挟んだら砂浜と、その先に雄大な水平線が連なる立地にある。
退屈でしかない毎日の中で、潮風でベタつくが、非常階段から見る、この海が俺は好きだった。
第一校舎三階の端、美術室の隣から連なる非常階段。
金髪の奴がまたチャラい女を連れてイチャツいてる。
女はいつも違う気がする。
奴「よっ、成」
成「おう」
奴「あんたもう授業戻りー」
女「え〜」
女は不機嫌そうな顔をして、俺をにらみつけるように戻っていった。
奴「あの女も飽きたぁ」
ぼやく金髪は登美雄。
有賀登美雄。
俺たちは宮崎県立犬町高等学校の2年生だ。
この学校は、創立80年を越える、伝統ある進学校。
俺は昔からたまたま人より勉強が出来たので、特待生として、金がかからないという理由でこの高校に進学した。
さらに特別進学クラスに入れられるというオマケ付き。
だがそんなクラスの連中は、明らかに違う人種。
そして、その空間からはみ出したい、俺。
というわけで入学して一年たった今、ここにいる。
そして彼、登美雄。
俺がサボるためにこの非常階段を見つけた時から、違うクラスのこいつはすでにここの住人だった。
なんでも、親が会社経営をしていて、高校さえ卒業すればあとは跡を継いで、遊んで暮らすことが決まってるらしい。
バカだが、人なつっこくて女にはモテる奴だ。
登「この町は毎日が退屈やね〜」
成「女とあそんぢょっわ」
登「まぁ暇つぶしやわ」
成「うらやましいね」
登「今日もバイト?」
成「あぁ、夜はほぼ毎日」
こんなたわいない会話を続ける内に打ち解けていた。
この高校は、道路一つ挟んだら砂浜と、その先に雄大な水平線が連なる立地にある。
退屈でしかない毎日の中で、潮風でベタつくが、非常階段から見る、この海が俺は好きだった。
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