携帯小説!(PC版)

lilys?

[205]  m710  2009-04-08投稿
また今日も登美雄と非常階段で煙草をふかしていた。

登美雄が呼んだ。

登「成、じょーう!あれ見てあれっ」



成「・・・あいつ」

そいつが誰かはすぐわかった。
成績優秀、スポーツ万能、いわゆるイケてるルックスに、イケてるスタイル。長髪。

こんなはみ出してる俺にさえ、自然と耳や目に情報が入り込んでくるほど、学年1目立つ(モテる)男、里西照太だ。

問題はそんな優等生が、授業中のこの時間に、体育館裏のボロ小屋でコソコソと何をしているか?
ってことだ。


登「あいつ・・・里西だっけ?何しちょんやろ?」

俺は登美雄の問いに答えず、ただ里西の行動を目で追っていた。

登「・・・・・・・・・・・何、あれ?
スケボー?」

確かにスケボーだ。
里西はボロ小屋からスケボーを取り出して、道路に向かっていった。

登美雄がふざけた。

登「こら〜〜〜
里西くん!授業中にどこ行くの〜〜〜!?」

女教師のマネだ。


里西を見ると、奴は俺たちの方を振り返り、慌てる様子もなく、言った。


里「あんたらも来ーや」



俺たちは顔を見合わせて、好奇心からか、非常階段を降りていった。

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