携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> カグヤ姫1

カグヤ姫1

[334]  花音  2009-04-08投稿
あの日は確か満月で、夜空がとても綺麗な日だった。

俺はその日、なかなか寝付けずにいて、ベランダに出て煙草を吹しながら考え事をしていた。

「ハァ〜。ヤベェなぁ。」

今日仕事で大変なミスをした。簡単な入力ミスだが、その一つのミスで我が社は大きな損害を被ったのだ。

始末書何かで片付く様な問題ではない。もしかしたら…解雇処分かも知れない。

入社して6年。今までも小さなミスはあったが、ここまで大きなミスは今回が初めてだ。

もし解雇されたら、今のご時世次の就職先を見つけるのは困難だろう。就職先が見つかるまではバイトで食い繋ぐとして…。そうなれば、このアパートよりレベルを落とさなければ生活がままならない。


そんな事を考えていると、不安の波が次から次と押し寄せてきて、眠れそうもなかった。
ハァ〜

ため息ばかりがこぼれる。



物思いにふけりながら何気なく空を見上げた時…夜空に突然、不自然に輝く物体が現れた。

「ぅわッ!!!あっあっあれUFO?」

俺は一人で興奮していた。
さっきまで落ち込んでいたのが嘘かの様に…。

「ヤベッ写メ!!あっ、ムービーの方いいか?」

そうこうしているうちに、それは徐々に俺の方へ向って落ちてきた。

「まっマジかよぉ〜。何だよアレ…こっち来るじゃんか…」
俺がアタフタしている間にも謎の物体は近付いてきて、遠くから甲高い声で叫ぶ様な声も聞えてきた。

ぁぁあああ゛〜


「こっ怖〜ッ!!!マジ何だよ!」
頭の中を色んな考えが過ぎる。まさか…会社はミスした俺をミサイルか何かで抹殺する気なのか?

ぁぁあああああ゛〜

声は次第に大きくなり、まるで昼間の様に辺りが明るくなる。


「あっ!俺終ったわ!!」

静かに目を閉じる。
あんなミスで抹殺されるなんて…。涙が一粒こぼれた。

つづく

感想

感想はありません。

「 花音 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス