カグヤ姫1
あの日は確か満月で、夜空がとても綺麗な日だった。
俺はその日、なかなか寝付けずにいて、ベランダに出て煙草を吹しながら考え事をしていた。
「ハァ〜。ヤベェなぁ。」
今日仕事で大変なミスをした。簡単な入力ミスだが、その一つのミスで我が社は大きな損害を被ったのだ。
始末書何かで片付く様な問題ではない。もしかしたら…解雇処分かも知れない。
入社して6年。今までも小さなミスはあったが、ここまで大きなミスは今回が初めてだ。
もし解雇されたら、今のご時世次の就職先を見つけるのは困難だろう。就職先が見つかるまではバイトで食い繋ぐとして…。そうなれば、このアパートよりレベルを落とさなければ生活がままならない。
そんな事を考えていると、不安の波が次から次と押し寄せてきて、眠れそうもなかった。
ハァ〜
ため息ばかりがこぼれる。
物思いにふけりながら何気なく空を見上げた時…夜空に突然、不自然に輝く物体が現れた。
「ぅわッ!!!あっあっあれUFO?」
俺は一人で興奮していた。
さっきまで落ち込んでいたのが嘘かの様に…。
「ヤベッ写メ!!あっ、ムービーの方いいか?」
そうこうしているうちに、それは徐々に俺の方へ向って落ちてきた。
「まっマジかよぉ〜。何だよアレ…こっち来るじゃんか…」
俺がアタフタしている間にも謎の物体は近付いてきて、遠くから甲高い声で叫ぶ様な声も聞えてきた。
ぁぁあああ゛〜
「こっ怖〜ッ!!!マジ何だよ!」
頭の中を色んな考えが過ぎる。まさか…会社はミスした俺をミサイルか何かで抹殺する気なのか?
ぁぁあああああ゛〜
声は次第に大きくなり、まるで昼間の様に辺りが明るくなる。
「あっ!俺終ったわ!!」
静かに目を閉じる。
あんなミスで抹殺されるなんて…。涙が一粒こぼれた。
つづく
俺はその日、なかなか寝付けずにいて、ベランダに出て煙草を吹しながら考え事をしていた。
「ハァ〜。ヤベェなぁ。」
今日仕事で大変なミスをした。簡単な入力ミスだが、その一つのミスで我が社は大きな損害を被ったのだ。
始末書何かで片付く様な問題ではない。もしかしたら…解雇処分かも知れない。
入社して6年。今までも小さなミスはあったが、ここまで大きなミスは今回が初めてだ。
もし解雇されたら、今のご時世次の就職先を見つけるのは困難だろう。就職先が見つかるまではバイトで食い繋ぐとして…。そうなれば、このアパートよりレベルを落とさなければ生活がままならない。
そんな事を考えていると、不安の波が次から次と押し寄せてきて、眠れそうもなかった。
ハァ〜
ため息ばかりがこぼれる。
物思いにふけりながら何気なく空を見上げた時…夜空に突然、不自然に輝く物体が現れた。
「ぅわッ!!!あっあっあれUFO?」
俺は一人で興奮していた。
さっきまで落ち込んでいたのが嘘かの様に…。
「ヤベッ写メ!!あっ、ムービーの方いいか?」
そうこうしているうちに、それは徐々に俺の方へ向って落ちてきた。
「まっマジかよぉ〜。何だよアレ…こっち来るじゃんか…」
俺がアタフタしている間にも謎の物体は近付いてきて、遠くから甲高い声で叫ぶ様な声も聞えてきた。
ぁぁあああ゛〜
「こっ怖〜ッ!!!マジ何だよ!」
頭の中を色んな考えが過ぎる。まさか…会社はミスした俺をミサイルか何かで抹殺する気なのか?
ぁぁあああああ゛〜
声は次第に大きくなり、まるで昼間の様に辺りが明るくなる。
「あっ!俺終ったわ!!」
静かに目を閉じる。
あんなミスで抹殺されるなんて…。涙が一粒こぼれた。
つづく
感想
感想はありません。