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エンブレム?

[280]  S・U  2009-04-10投稿
「…遠くから」
彼女は一言そう言ってある場所の名称を言った。
彼女の言う地名はここより遥か遠くにある異国の地の名だった。
私は酷く驚き思わず上擦った声で聞き返してしまった。
実はその国は、数年前の大災害によって壊滅状態になる程の打撃を受け、その国に住んでいた人口の実に九割が死亡したというとんでもない場所だったのだ。
彼女が頷いたのを見たあと私は「よくそんな五体満足で生き延びれましたね」と今考えれば酷く失礼なことを訊いていた。
すると彼女は先程よりもさらに小さな声で「守ってもらったんです」と言った。
守ってもらったとは誰にと訊くと、彼女は驚いたような顔をして、私の方を見たあと「貴方はズバズバとモノを聞いてくるんですね」と言った。私は、しまったと思い慌ててすいませんと謝罪した。
すると、彼女はその姿があまりにも滑稽だったのか暗い影をおとしていた顔に若干の緩みを生じさせて「いえ、いいんですよ。今までこの話をすると必ず哀れみや好奇の視線を受けてばかりだったので、ちょっと、新鮮だったんです。
……貴方になら話しても良いかもしれませんね」と言った。

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