『君達へ』5
『嘘だろ・・・』
電話じゃ何にもわからない!俺は急いで病院に向う。
病院に着いて何も考えず受付で部屋を聞いた。
怒鳴り口調で・・・
部屋の前に立つ。
中から妻らしき泣き声が聞こえる。
中に入るのが恐かった。
そっとドアを開けると、先生と看護婦さんの背中その奥に妻がベッドに寄り掛かって体を震わせていた。
ゆっくり入っていくとすれ違い様に先生が軽く会釈をする、そんなのはどうでもよかった。
真っ白なシーツがあって真っ白な布団、恐る恐る顔のある辺りに目をやると。
まだ時間があまりたっていたいからか、いつもと変わらない眠っているだけのようなそらの姿。
ほっぺは少し桜色で朝のまんま寝癖でちょこっと髪の毛が立っている・・・
俺は手でそらのほっぺに触った。
いつもほどじゃないけど、あたたかい。
「そら、そら」
軽く揺するように顔を撫でて呼んでみるけど動かない。全体を見回して見ると胸の辺りも呼吸をしてないのがわかる、自分のほっぺとそらのほっぺをくっつけてみるけど寝息が聞こえないんだ・・・
「死んじゃったのそら?」問い掛けにも答えない。
隣にいた妻とそこで初めて目が合った。
一旦は止まっていた涙が一気に流れはじめた。
電話じゃ何にもわからない!俺は急いで病院に向う。
病院に着いて何も考えず受付で部屋を聞いた。
怒鳴り口調で・・・
部屋の前に立つ。
中から妻らしき泣き声が聞こえる。
中に入るのが恐かった。
そっとドアを開けると、先生と看護婦さんの背中その奥に妻がベッドに寄り掛かって体を震わせていた。
ゆっくり入っていくとすれ違い様に先生が軽く会釈をする、そんなのはどうでもよかった。
真っ白なシーツがあって真っ白な布団、恐る恐る顔のある辺りに目をやると。
まだ時間があまりたっていたいからか、いつもと変わらない眠っているだけのようなそらの姿。
ほっぺは少し桜色で朝のまんま寝癖でちょこっと髪の毛が立っている・・・
俺は手でそらのほっぺに触った。
いつもほどじゃないけど、あたたかい。
「そら、そら」
軽く揺するように顔を撫でて呼んでみるけど動かない。全体を見回して見ると胸の辺りも呼吸をしてないのがわかる、自分のほっぺとそらのほっぺをくっつけてみるけど寝息が聞こえないんだ・・・
「死んじゃったのそら?」問い掛けにも答えない。
隣にいた妻とそこで初めて目が合った。
一旦は止まっていた涙が一気に流れはじめた。
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