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キスの呪い

[538]  まあ  2006-07-12投稿
この世に生まれ29年が経った。29年生きていれば、恋愛をし、結婚という第二の人生をスタートしている人も少なくはない。なのに、ことごとくネタとなる人生ばかり。しかも恋愛において。。。10代、20代前半はうまくいかない恋愛に疑問は無かった。だって若いからーって理由にしてた。でもよくよく考えると違ったのだ。
20代後半になり、これは『呪い』と確信した。

呪い“1”
電車での一目惚れだった。こんなに、カッコいいと思った子はいただろうか。目が釘付けだった。話がしたい!どんな子なんだろ?未だかつてない気持ちが、真子の心を揺さ振った。『おつかれー』急なり声を掛けてきたのは、近所の浩司だった。なんだ浩司か、、あんたと喋ってる場合じゃないの!・・・と思った瞬間、浩司がカレにも声をかけていた。浩司のバイト先の子だったのだ。真子は、狙った獲物が今、目の前で無防備にこっちを見ているのに気付くと早速、可愛い声で挨拶と最高の笑顔をふりまいた。修とは、そんな出会いだった。
デートを重ね、重ねるうちに、二人は心を打ち解けていったが、付き合う事は無かった。修は、誰が見ても男前で、ジャニーズばりだった。告白なんて出来なかった。真子は自信がもてなかったのだ。
あるデートの帰りだった。家まで送ってもらい、家の前で話をしてた時だった。二人の会話がとぎれ、沈黙になった。なんとなく真子は男と女の妖しい空気が流れている事に気付いた。。修がキスをしてきた。

『ねえねえ、私、彼氏できるかも』なーんて。みんなに次ぎ会ったら告白しろと言われ、準備万端で修と会った日。会うなり『会社が潰れた』耳を疑った。この前までのHappyな気持ちはどこに?本当に潰れたのだ。修は、恋愛どころではなくなり、転職活動うまくいかず、あげくに海外へ飛び立った。私が何したっての?チューしただけ。そう、キスだけだったのだ。
これが呪いの始まりだった。。。

感想

  • 2121: 作者のまあです。この作品の続編を考えているので、また見てくれたら嬉しいです。 [2011-01-16]

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