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殺す探偵 3

[636]  joker  2009-04-13投稿
「被害者はこの屋敷の持ち主で本郷グループ前会長本郷廉太郎。死亡推定時刻は深夜2時。死因はこの石製の天使像です。場所はこの屋敷の別館の一室です」
「うむ、報告ご苦労。間違いはないですかな、羽賀さん。」
鑑識の人間が刑事とJACK、本郷廉太郎の執事(羽賀)に向けて説明を終えた。
羽賀は黒ぶちのメガネを
クイッと整え、淡々と話しだす。
「ええ、大方合っています訂正があるとすれば先程この屋敷の別館と述べられましたが、正確には旧館であるという点。今は、倉庫等として利用されています。補足があるとすればその天使像、それは本郷様の私物で、殺害現場の部屋にあった物です。」
淡々と且つ口早に説明を終えたその男の異質さに一瞬場が凍り付いた。が、刑事は素早く小さな笑み(苦笑い)を浮かべ、
「細かい説明に頭が下がりますよ羽賀さん。どうも」そんな会話の中、一人まだ一言も発していない男が居た。そう、JACKである。
続く沈黙に耐えかね、誰とも問わず、全員の視線が
JACKに注がれる。そんな中一人違う空気を纏うJACKは「・・・・・・・・・」
無言である。

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