たぬきさんの話
鳴き疲れたセミが静かになる夏の夜、私は自転車で急な坂を下っていました。
急な坂なのにペダルも漕いでいたので遅い車と同じ位のスピードが出ていたと思います。
そこへたくさんの黒い影がサササーッと目の前を横切りました。
私はびっくりしてブレーキをかけ、倒れそうになりながら何とか止まると…すぐそこに小さいたぬきが3匹もいるのです!
直感的に道路の反対側を見ると…やはりいました。夫婦たぬきが。5人家族は私のせいで真っ二つに分かれてしまったのです。
親も、子供も、私も一瞬膠着状態。私が動けばたぬきも動くと思い、車の来ないタイミングで離れた場所に移動しました。…次の瞬間!親が子を迎えに行き『大丈夫?大丈夫?』とにおいを嗅ぐような仕草でお互いの無事を確認、林の中へ消えていきました。
私がブレーキをかけ、再び走り出すまで時間で言うと2分位です。
この時の出来事を一生忘れる事は無いし、家族愛を目の当たりにしてから親孝行するようになった事…まだ誰にも話していません。
急な坂なのにペダルも漕いでいたので遅い車と同じ位のスピードが出ていたと思います。
そこへたくさんの黒い影がサササーッと目の前を横切りました。
私はびっくりしてブレーキをかけ、倒れそうになりながら何とか止まると…すぐそこに小さいたぬきが3匹もいるのです!
直感的に道路の反対側を見ると…やはりいました。夫婦たぬきが。5人家族は私のせいで真っ二つに分かれてしまったのです。
親も、子供も、私も一瞬膠着状態。私が動けばたぬきも動くと思い、車の来ないタイミングで離れた場所に移動しました。…次の瞬間!親が子を迎えに行き『大丈夫?大丈夫?』とにおいを嗅ぐような仕草でお互いの無事を確認、林の中へ消えていきました。
私がブレーキをかけ、再び走り出すまで時間で言うと2分位です。
この時の出来事を一生忘れる事は無いし、家族愛を目の当たりにしてから親孝行するようになった事…まだ誰にも話していません。
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