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忘れない 1

[388]  2009-04-16投稿
「位置について!……………ヨーイ……」
ピー!!!先生の笛の音が鳴り響いた。それと同時にファイト!!頑張れ!!と応援の声が飛び交う。
俺は高木俊也。中二で陸上部で種目は長距離だ。今まさに1500メートルの記録をはかっている。
走っているのは俺も含み、中一が四人、中二が五人、中三が六人。全員で15人だ。ここでいい記録が出せれば次の大会に出れる。しかしそんなに簡単ではない。大会に出られる1500の選手は六人だけだ。しかも学年で二人ずつ…中二の中で俺は結構速い方だった。しかし俺より速いライバルが二人いた。一人は井高大雅。こいつは成績優秀、スポーツ万能のイケメンという完璧なやつだ。もう一人は浅見裕也。こいつは面白くて優しいやつ。この二人はみんなの人気者だ。
記録は学校ではかっている。学校のトラックは一周二百。つまり1500は七周半だ。今四周目。約半分走った。俺は今六位。一位はこの学校の陸上部で一番速い品川先輩だ。二位は品川先輩の次に速い林先輩。三位は大雅、四位は裕也だ。五位は一年の福井。そして今、俺はラスト二周のところで福井を抜き、五位に浮上した。

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