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思い出の足跡(29)

[621]  優風  2009-04-16投稿
定時速度は“80”キロ だったが速度オーバーしてタコメーターは“100"キロを越えていた。速度麻痺してるせいか“100”キロをオーバーしてるのにも関わらずそんなに速く感じなかった。美香が、
「今、何キロ出てる?」
と、聞いてきた。
「“100"キロ越した位」
僕が答えると美香は“どこにオービィスがあるか分からないから気をつけた方がいいよ”と言った。僕も“了解”と言って美香の忠告に従いスピードを落とした。スピードを落としてから僕達の後ろを走っていた車が追い抜いて行った。
「あの車、飛ばすなぁ」
と、僕が言うと、
「よく言うわよ。自分もさっきまで“100”キロ越して走ってたくせに」
と、突っ込んできた。僕は返す言葉が見つからず“ハハハ”と笑ってごまかした。
サービスエリアで一旦、休憩する事にした。車を降りてから美香は“WC"へ行ってくる”と言って小走りで駆けて行った。僕はタバコに火を着けてから携帯電話を見た。あれから一度も見てなかったので新着メールを開くと先入観でてっきり美香からのメールだとばかり思っていたら舞からのメールだった。すぐに言い訳を考えてから“大学時代の友達と飲んでる”とメールを送信しようとした矢先、タイミング悪く舞から電話がかかってきた。出ない訳にもいかないなと思いチラリと女子WCを気にしてから電話に出た。
「はい」
「貴士君、仕事は終わった?」
「うん、夕方には片付いたよ。どうしたぁ?」
「特に用はなかったんだけど会いたいなって思って。連絡がないから心配になって…。今、何してるの?」
「帰りに偶然、大学時代の友達に会って飲んでるんだ。連絡出来なくてごめんな」
「ふぅん…。」
「どうしたの?」
「飲んでる割には随分静かだなぁって思って」
僕は“しまった"と思いつつも、
「今、WCにいて出ようとしたとこだったんだ」
と、咄嗟に思い付いた言い訳をした。女子WCの方に目をやると丁度、美香が出て来るとこだった。
「ごめん、この埋め合わせは近いうちに必ずするから」
と、言うと舞は“あまり飲み過ぎないでよ"と言ってきたので“分かった”と言ってすぐ様電話を切った。「友達から?」
「いや、上司から飲みに行かないかって誘われたけど断った」
「大丈夫なの?」
「うん、全然平気だよ。それよりなんか飲まない?」
そう言って僕は自販機に目を配った。美香も“うん"と軽く頷いて僕達は自販機の方へ足を向けた。

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