‐ドラゴン‐第五話「 暗き空 」
‐アルバス‐
「遅い。」
キャットは椅子に座り眉間にシワを少し作り不機嫌な顔をしている。
「どうした??何が遅いんだぁ??キャットが怒るとか珍しい♪」
キャットの前の床にあぐらをかいている、赤黒い髪に銀の瞳の男が八重歯を出しながら笑った。
「あの会議からもう半年はたつ。呪われし子はまだ来ない。」
「もう時期くるさ♪」
「ガルダンなぜそう思う??」
「・・・感じるんだよ。ドラゴンの気配を。怒りと憎しみと少しの希望を持ち、少しづつ近づいてくる。まぁ、いつくるかは分かんないけど♪」
ガルダンは笑いながら頭をかいた。
「・・・!!」
キャットは驚いた顔をして、窓を見た。
「空が・・おかしい。」
キャットとガルダンは広いテラスへ出て、空を見上げた。まだ空はいつものままだが、ゆっくりとゆっくりとまだ昼間だとゆうのに、空が暗くなっていく。
「何だ!?空が・・暗く??・・・!!違う。雲だ!!キャット!!空に黒い雲が!!」
「・・あぁ。ガルダン辺りを見に行くぞ。」
キャットがそう言ったとたんガルダンは人間の体からドラゴンの体へと体を変えた。キャットはガルダンの背に乗り暗い空へと飛びたった。
‐クオール‐
「今白いドラゴンが・・」
「えぇ、キャットはもう動き出したようね。空に益々雲がかかっていくわ。・・私達も行きましょう。」
城のもの達に事態を知らせ、リンクとウィルは外に出た。ウィルは赤いドラゴンへと姿を変えてリンクを背に乗せ翼を広げ、空に向かった。
「リュウ!!」
リンク達の元へ青いドラゴンに乗ったリュウが来た。
「キャットを見たんだが!!」
「えぇ、私も。」
「アイツ何処に行きやがったんだ!!??」
「リュウ・・ガルダンの臭いを探るわ。」
「セレス頼む。」
「・・・あっちよ!!」
セレスはガルダンの臭いを見つけると「ソルン」の方角へと向かった。その後ろをリンクとウィルもついていった。
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