君と彼女5
『…ねぇねぇ。何かリクエストしてよ。』
僕の気持ちなんか知るよしも無しに、無邪気な声で話し掛けてくる彼女。
君と同じ声が、僕の隣で聞こえてくる。
あの、楽しくて…幸せだった頃の思い出が…蘇る…。
何とも言えない、妙な気分で頭がおかしくなりそうだった…。
今にも、目の前の彼女を抱きしめたくてしょうがなかった…。
衝動を抑えることで精一杯だった…。
……“君”じゃないのに…。
『俺…あまりピアノの曲とか知らないから…。』
『なぁーんだ。曲名聞いてきたから、少しは興味あるのかな?って、思ってたのに…。』
カウンターのイスをクルッと一回転させてから降り、今度は僕の回りを歩き始めた…。
ピアノ弾いてる時はすごく大人びているのに、こうした言動をみるとまだ15、6の少女にも見える…。
思い切って僕は質問をしてみた。
『…ところで年齢いくつなの?』
『もー!年齢聞く前にまずは名前でしょ?』
頬を膨らませながら、僕の肩に両手を置き、横から僕の顔を覗きこんでくる。
彼女の顔が目の前にある…。
僕の気持ちも知らないで、無邪気に近づいてくる彼女…。
『アタシ名前は来夢(ライム)。今年で16……高校には…行ってない…。』
そう言って、少し寂しそうにうつ向いた。
『やっぱりな…若いと思ったよ。俺と10も離れてる』
僕は、自分の左肩にある、彼女の白い手をどかした。
僕の気持ちなんか知るよしも無しに、無邪気な声で話し掛けてくる彼女。
君と同じ声が、僕の隣で聞こえてくる。
あの、楽しくて…幸せだった頃の思い出が…蘇る…。
何とも言えない、妙な気分で頭がおかしくなりそうだった…。
今にも、目の前の彼女を抱きしめたくてしょうがなかった…。
衝動を抑えることで精一杯だった…。
……“君”じゃないのに…。
『俺…あまりピアノの曲とか知らないから…。』
『なぁーんだ。曲名聞いてきたから、少しは興味あるのかな?って、思ってたのに…。』
カウンターのイスをクルッと一回転させてから降り、今度は僕の回りを歩き始めた…。
ピアノ弾いてる時はすごく大人びているのに、こうした言動をみるとまだ15、6の少女にも見える…。
思い切って僕は質問をしてみた。
『…ところで年齢いくつなの?』
『もー!年齢聞く前にまずは名前でしょ?』
頬を膨らませながら、僕の肩に両手を置き、横から僕の顔を覗きこんでくる。
彼女の顔が目の前にある…。
僕の気持ちも知らないで、無邪気に近づいてくる彼女…。
『アタシ名前は来夢(ライム)。今年で16……高校には…行ってない…。』
そう言って、少し寂しそうにうつ向いた。
『やっぱりな…若いと思ったよ。俺と10も離れてる』
僕は、自分の左肩にある、彼女の白い手をどかした。
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