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‐ドラゴン‐第六話「 黒きドラゴン 」

[317]  有朱  2006-07-12投稿
‐ソルン‐

「確かにこのあたりからドラゴンの臭いがするんだけどなぁ〜。俺鼻に自信ないしなぁ〜。」
ガルダンは必死に臭いをかいでいる。
「もういい。」
キャットは若干呆れた顔しながら、ガルダンを見た。
「呪われし子は必ずこの地へ来る。」
「ん??何で??」
「・・・「ソルン」の新しい王だからだろ。はぁ。」
「あぁ!!そっか!!」
キャットは空を見上げた。もう黒い雲が空全体に広がっている。
「・・・雲が・・光っている??」
そのとたん黒い雲からは沢山の雷が降り注ぎ始めた。
「・・くっ!!」
「キャットここもヤバイんじゃ!!」
「気にするな。呪われし子の帰りを向かえてやらねば。」
キャットは辺りを見渡した。
「!!!!!キャット!!」
「どうした??」
「城の上!!」
キャットは急いで城の上を見た。
「!!!黒い・・ドラゴン!!!」
城の上には黒いドラゴンがいた。ゆっくりとドラゴンはキャットを見た。
「白いドラゴンか・・「アルバス」の者だな。」
キャットとガルダンは城の上に行き、キャットはガルダンの背からおりた。
「そのとおり。俺は「アルバス」の王だ。お前に用はない。呪われし子を出せ。」
「!!・・この子が生きていると気づいていたか。だがお前の頼みを聞く義理はない。」
「いいから出せよ。」
「・・ミケル下ろしてくれ。」
黒いドラゴンに誰かが話しかけると、ミケルは体制を低くして、ミケルの背から誰かがおりて来た。
黒いマントを着て、フードを深くかぶっていて、顔が見えない。
「俺に用か??「アルバス」の王。」
「・・お前が呪われし子か。」
キャットは金色に輝く鞘から長剣を引き抜いた。
「力を見せろ。呪われし子よっ!!」
キャットは呪われし子に切りかかった。
「なっ!!」
呪われし子はいきなりの事に驚きながらも、横に跳んだ。だがキャットはやめなかった。気づくとキャットはもう間合いにまで攻めて来ていた。呪われし子は仕方なく背にある、自分の身長程ある大剣を鞘から抜きキャットの剣を受けとめた。
「その体格でそんな剣を使えるとは、期待を裏切られずにすみそうだ!!」
呪われし子は身長170あるかないかの身長だった。キャットはますます剣の力を強めた。
「・・・くっ!!」
「クスクス・・そろそろお前の顔を拝ませてもらおうか!!」
キャットは呪われし子のマントを握り、一気にはぎとった。

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