desteny??
一年後の夏
私は、大手アパレルメーカーに、就職が決まった―\r
来春から、新社会人になる。春から、淳と同じ様に、販売の仕事に就く事になった―\r
一年と少し前、店のイベントが終わった日の、あの夜、彼女とちゃんとしたら、話しをしようと、淳は言った―\r
現実は、何も変わって居なかった。淳は、結局、彼女から逃れられず、私も、就職活動に追われ、あの日の約束も遠い日の出来事となりつつ有った。
麗華は、いつも、私に口が酸っぱくなる程、淳と話をする様に言った。茉莉子も、半分、諦めた様子ながら、きちんと結論を出す様に、奨めた。
淳とは、一ヶ月に一度か二度程、夕飯を食べたり、お茶を飲んだりはしていたが、何も無かったかの様に、あの夜の話は、封印されたままになっていた。他愛も無い話をして、淳は、相変わらず、彼女の元に帰った。
そんな或る日、淳から、私へ、一ヶ月振りに、メールが届いた、
『就職、決まったんだってな。昨日、麗華から聞いたよ。おめでとう!香里も、春から俺と同じ販売員か。俺の方が先輩だから、何でも聞けよ!なんつって(笑)来春、俺、自分の店出す事になったんだわ。春になったら、販売は卒業。一応だけど、オーナー!すげぇだろ?それとさ、来週、暇な日有るか?就職祝いしてやるよ。香里の食べたいもん、奢ってやる!任しとけ!空いてる日、メールくれよな。あと、もう一つ、お前に話が有んだ。その時、話す。じゃあな。』
もう一つの話・・・。
気になっていた。淳が店を出す話も、聞いていなかった事で、驚いていた。私が、何故、アパレル会社に就職を決めたのか・・・。淳に、より近くなりたかったからだった。大人として、淳と対等に話がしたかった。いつも、一歩先に居る淳に、追い着きたかったのかも知れない―\r
私は、直ぐ、淳にメールの返信をした。
『あっちゃん久し振り!メール、ありがと。就職、決まった事、麗華から聞いたんだ〜。来春から、あっちゃんの後輩です(笑)お店、出すんだね!!おめでと!!オープンの日、お花送るよ!ようやく、夢が叶う日が来たんだね☆来週は、水曜日の夜なら、空いてるよ。私に話って何なの?また、彼女の話?愚痴なら、悪酔いしない程度に聞くよ。あっちゃんが良いから、水曜日の夜、青山でどう?』
淳から、一時間程してから、返信が届いた。
『メール、見た。水曜日の夜なら、俺も空いてるわ。彼女の愚痴じゃ無くて、香里に大事な話が有んだ。青山のカフェQR481で19時に待ってる。』
それだけだった―\r
約束の日の19時、私は、青山のQR481へ向かった―\r
私は、大手アパレルメーカーに、就職が決まった―\r
来春から、新社会人になる。春から、淳と同じ様に、販売の仕事に就く事になった―\r
一年と少し前、店のイベントが終わった日の、あの夜、彼女とちゃんとしたら、話しをしようと、淳は言った―\r
現実は、何も変わって居なかった。淳は、結局、彼女から逃れられず、私も、就職活動に追われ、あの日の約束も遠い日の出来事となりつつ有った。
麗華は、いつも、私に口が酸っぱくなる程、淳と話をする様に言った。茉莉子も、半分、諦めた様子ながら、きちんと結論を出す様に、奨めた。
淳とは、一ヶ月に一度か二度程、夕飯を食べたり、お茶を飲んだりはしていたが、何も無かったかの様に、あの夜の話は、封印されたままになっていた。他愛も無い話をして、淳は、相変わらず、彼女の元に帰った。
そんな或る日、淳から、私へ、一ヶ月振りに、メールが届いた、
『就職、決まったんだってな。昨日、麗華から聞いたよ。おめでとう!香里も、春から俺と同じ販売員か。俺の方が先輩だから、何でも聞けよ!なんつって(笑)来春、俺、自分の店出す事になったんだわ。春になったら、販売は卒業。一応だけど、オーナー!すげぇだろ?それとさ、来週、暇な日有るか?就職祝いしてやるよ。香里の食べたいもん、奢ってやる!任しとけ!空いてる日、メールくれよな。あと、もう一つ、お前に話が有んだ。その時、話す。じゃあな。』
もう一つの話・・・。
気になっていた。淳が店を出す話も、聞いていなかった事で、驚いていた。私が、何故、アパレル会社に就職を決めたのか・・・。淳に、より近くなりたかったからだった。大人として、淳と対等に話がしたかった。いつも、一歩先に居る淳に、追い着きたかったのかも知れない―\r
私は、直ぐ、淳にメールの返信をした。
『あっちゃん久し振り!メール、ありがと。就職、決まった事、麗華から聞いたんだ〜。来春から、あっちゃんの後輩です(笑)お店、出すんだね!!おめでと!!オープンの日、お花送るよ!ようやく、夢が叶う日が来たんだね☆来週は、水曜日の夜なら、空いてるよ。私に話って何なの?また、彼女の話?愚痴なら、悪酔いしない程度に聞くよ。あっちゃんが良いから、水曜日の夜、青山でどう?』
淳から、一時間程してから、返信が届いた。
『メール、見た。水曜日の夜なら、俺も空いてるわ。彼女の愚痴じゃ無くて、香里に大事な話が有んだ。青山のカフェQR481で19時に待ってる。』
それだけだった―\r
約束の日の19時、私は、青山のQR481へ向かった―\r
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