天駆ける時間37
「ああぁぁ」「おのれちょこまかと!」涙目になりそうな目を擦りながら必死に火球をかわしている。
僅かに体を傾けると飛ぶ方向も僅かに曲がる。
止まりたければ進行方向と反対方向に力をいれればいい。まではわかったのだが…。「止まったら…やられる!この火球さえふせげたら…!」頭の中にまた声が聞こえる。心力は想う力……「…そうか!!なんかわかった!」
「死ね小僧!」
カケルに降り注いだ火球。爆発に包まれる。「哀れなる者よ…永遠の…ん?」龍は言葉を失った。
爆煙が晴れたその中には、巨大な盾で身を守るカケルがいたのだ。
「閃…創術だと…」みるみるうちに盾は消えてしまう。「これが…俺の力」何だか力がわいてきた。
「えぇい!愚弄しよって!死ぬがいい!」「っりゃああ」さらにスピードをあげてみる。頬を撫でる風が強い。「うぉぉぉ」業火をかわし、龍の真上に飛び上がる。そして右手に閃光劍を掴み、両手で構える。「これが俺の心意気だぁ!」
風のように早く龍の頭目掛けて突進する。慌てて身をよじった龍の髭を閃光劍が切り落とした。
「み、見事だ…小僧!」
うっすりと笑みを浮かべながら龍は雲に消えた。
僅かに体を傾けると飛ぶ方向も僅かに曲がる。
止まりたければ進行方向と反対方向に力をいれればいい。まではわかったのだが…。「止まったら…やられる!この火球さえふせげたら…!」頭の中にまた声が聞こえる。心力は想う力……「…そうか!!なんかわかった!」
「死ね小僧!」
カケルに降り注いだ火球。爆発に包まれる。「哀れなる者よ…永遠の…ん?」龍は言葉を失った。
爆煙が晴れたその中には、巨大な盾で身を守るカケルがいたのだ。
「閃…創術だと…」みるみるうちに盾は消えてしまう。「これが…俺の力」何だか力がわいてきた。
「えぇい!愚弄しよって!死ぬがいい!」「っりゃああ」さらにスピードをあげてみる。頬を撫でる風が強い。「うぉぉぉ」業火をかわし、龍の真上に飛び上がる。そして右手に閃光劍を掴み、両手で構える。「これが俺の心意気だぁ!」
風のように早く龍の頭目掛けて突進する。慌てて身をよじった龍の髭を閃光劍が切り落とした。
「み、見事だ…小僧!」
うっすりと笑みを浮かべながら龍は雲に消えた。
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