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制服時代??

[260]  なぉ  2009-04-20投稿
すっかり夕暮れの西日が窓から差し、教室はオレンジ一色に染まる。

「理沙にキスしたでしょ」

私が久遠を嫌いだと思ったのは、久遠が理沙にキスしたのにはっきりした態度をしないからだ。

さすがの久遠も顔色が変わる。人のことうだうだ言うからよ。
だが、久遠が切り出したのは私が予想以外な言葉だった。

「…だったらなんだ?」

「え?…だったらって…」

何こいつ?しかも気のせい?久遠の目が色が変わった気がする。
すごく冷たい…蒼い目。

そして次の瞬間…久遠の唇は私の唇に触れた。
そして手は首筋に触れ、顔を固定される。
息が止まるかと思った。
拒めない自分にも驚いた。ほんの2、3秒のことが、スローモーションのように長く感じられた。

久遠は唇を離すと笑って、私の顔に手を添えたまま

「キスぐらい…いつでもしてやるよ」

と言った。初めてのキスだったのに…
涙目な私をみて嬉しそうな久遠を鬼だと思った。

私は教室から飛び出した。
まさかそんなとこを理沙が見ていたなんて…知る由もなかった。

飛び出したもののいくとこなんてなくて…

「前…田?…」

混乱する中、私は一番会いたくない人に声をかけられた。

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