ハーフムーン (32)
ミユキのさりげないツッコミ対し、亀山と名乗る男は、事もなげにこう答えた。
「大丈夫です。お二人のパスポートは、もう手元にあります」
そう言って亀山は、カバンの中から二人分のパスポートを取り出した。
「なんで俺たちのパスポートを、アンタが持ってるんだ?」
マモルが問い詰める。
「出発までお時間が無かったため、こちらでパスポートを取りに、ご自宅までお邪魔させていただきました。いや〜お二人ともすでに発行済みだったので、とても助かりましたよ」
「あり得ねぇ…」
マモルはあきれて言った。
「という訳で、今後の旅は私がご一緒させていただきます。どうぞご安心下さい」
「余計不安だよ!」
マモルは思わず言った。
構わず男は続ける。
「まずは搭乗手続きを行なっていただきます。今回はチャーター機を利用した特別便となっておりますので、通常のゲートは通らず、あちらの方からお入り下さい」
そう言って、ロビーの隅に見える、薄汚れた鉄製の扉を指差した。
「それでは、私は一足先に搭乗口に向かっております。こちらで手荷物検査を受けられてから、お越し下さい」
男は言った。
「手荷物なんか無ぇよ!」
マモルは半ば投げやりになっていた。
「大丈夫です。お二人のパスポートは、もう手元にあります」
そう言って亀山は、カバンの中から二人分のパスポートを取り出した。
「なんで俺たちのパスポートを、アンタが持ってるんだ?」
マモルが問い詰める。
「出発までお時間が無かったため、こちらでパスポートを取りに、ご自宅までお邪魔させていただきました。いや〜お二人ともすでに発行済みだったので、とても助かりましたよ」
「あり得ねぇ…」
マモルはあきれて言った。
「という訳で、今後の旅は私がご一緒させていただきます。どうぞご安心下さい」
「余計不安だよ!」
マモルは思わず言った。
構わず男は続ける。
「まずは搭乗手続きを行なっていただきます。今回はチャーター機を利用した特別便となっておりますので、通常のゲートは通らず、あちらの方からお入り下さい」
そう言って、ロビーの隅に見える、薄汚れた鉄製の扉を指差した。
「それでは、私は一足先に搭乗口に向かっております。こちらで手荷物検査を受けられてから、お越し下さい」
男は言った。
「手荷物なんか無ぇよ!」
マモルは半ば投げやりになっていた。
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