wall〜壁〜5
「今、啓太送ったから、これから向かうわ。」
そう言って少年は携帯を切り、少年を待つ彼女のもとへ、自慢のバイクで向かった。
バイクの後部座席には、18本の「薔薇の花束」がしっかりとゴム紐で固定されていた。
その日の環状7号線は車も少なく、少年は彼女の笑顔を思い浮かべ、スピードを上げた。
(つまってるなぁ。)
前方に見えた立体交差付近で渋滞を感じた少年は、無意識に「側道」を選んだ。
直進の信号は青。
スピードを落とす事なく、少年は交差点へ進入した。
(ヤベッ・・・。)
鈍い衝突音が交差点に走り、薔薇の花束が夕暮れの空に舞った。
そう言って少年は携帯を切り、少年を待つ彼女のもとへ、自慢のバイクで向かった。
バイクの後部座席には、18本の「薔薇の花束」がしっかりとゴム紐で固定されていた。
その日の環状7号線は車も少なく、少年は彼女の笑顔を思い浮かべ、スピードを上げた。
(つまってるなぁ。)
前方に見えた立体交差付近で渋滞を感じた少年は、無意識に「側道」を選んだ。
直進の信号は青。
スピードを落とす事なく、少年は交差点へ進入した。
(ヤベッ・・・。)
鈍い衝突音が交差点に走り、薔薇の花束が夕暮れの空に舞った。
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