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汚染 95

[117]  ふく  2009-04-21投稿
屋上で秘密のデート
今日は晴れてて良かった

『屋上で待ってるから』と貴方からのメール
浮きだつ足取り
急いで屋上まで駆け上がり息を切らす
このドアを開ければ貴方がいる
深呼吸を一つ

勢い余って開けられたドアの音に驚いた顔で貴方が振り返る
少し距離を空けて貴方の隣に座る
貴方が私の手を握る
どうか誰も来ないで

調度良い暖かさ
心地良い貴方との距離
何度触れられても慣れない貴方の手
仕事の合間の唯一の二人の愛の時間

このまま居たくなるから
離れたくなくなるからわざと時計を見た
わずか10分
『もう戻らないと』
もっと一緒にいたいのは同じ
『先に戻って』と貴方が手を離す

一人で下りる階段がこんなに寂しいなんて
もう一度貴方の元へ駆け付けて抱き締めたくなって
その想いを諦める様に走って下りた

毎日の様にこうして貴方と仕事の合間を見て密会を繰り返す
怖いけど私達には大切な一時
少ない時間で距離を縮める
職場ではお互い口にはしないけど
どうしても伝わる愛情

きっと私の為
いつも連れて歩ける訳じゃないから
寂しい思いを私がしているから
安心させてくれる様に
和らげてくれる様に作ってくれる時間

ありがとう
でも本当は辛い
離れた瞬間の苦しみは大きくなる
胸が疼いて
貴方の存在の偉大さに改めて気付いてしまうから

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