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汚染 96

[117]  ふく  2009-04-21投稿
約束がない日
事務所を出ると貴方にメールを打ちたくなる衝動にかられるのを抑えるのがやっと
だけど必ずその想いに気付いてくれているかの様に貴方からメールが来る

何でもないメールでも大切

貴方が『友達に誘われたから飲みに行ってくる』と言うと悲しくなる
一緒にいれない悲しさではない
自分の中に貴方を疑っている自分がいるから
本当に友達だろうか
もしかして前に言っていた人の所へ行くんじゃないか
まだ終わってないのかもしれない
自分自身を苦しめるだけなのに
聞けないのに
考えたって仕方がないのに
貴方を疑ったり独占しようとしたり
私にはそんな権利はないのに

『行ってらっしゃい』
それだけでやっと
それから何の連絡もなければ寂しいけど我慢するしかない
気にしない様に気を紛らわす為に本を読んだり音楽を聴いたりもするんだけど
何をしていても頭に入らない
気は紛れてはくれない

そんな時は眠ろう
明日が来ればまた会える
貴方を見ればきっと今の不安も消える

そう思って部屋の電気を消す
孤独に打ち勝たなければ進めない
どうせ目を閉じても貴方で一杯になる
また嫌な妄想は膨らむ

期待はしてはいけないけど
願いを一つ言えるなら
安心して眠れる様に一つだけメールをして
『ただいま』でも『おやすみ』でもいい
今日この日の最後に届けるメールが私であって欲しい

叶わないかもしれない虚しくはかない願いを込めて携帯を枕の横に置く
期待は半分にするから
何時でもいい
眠りから起こされてもいい
貴方からの連絡を待ちながら目を閉じた

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