desteny??
麗華に電話をし、淳と逢えなくなった事を伝えた―\r
「淳、また、あの女に振り回されてんの?馬鹿じゃないの?呆れて物も言えない。」
「でもね、別れるつもりで、彼女に話したって。もう一度、逢って話がしたいって泣かれたって言うから・・・。」
「あのねぇ・・・、あんた達、何度、同じ事繰り返してんのよ?一年近く、彼女と話着けるって言っては、別れられないで居るんだよ?淳も、どうしようも無いけど、香里も、ハッキリ言わないから・・・。甘えてんの、淳。」
「そうだけど・・・。あっちゃん、後で、電話するからって言ってたし、待ってみようと思って。」
「分かった。ちゃんと報告してよ?あと、淳にガツンと言わなきゃ駄目。今から、香里こっちにおいでよ、彼の事紹介するから。」
「うん・・・、今、どこに居るの?」
「銀座。二人で、買い物してたの。一緒にご飯食べようよ。待ってるからさ。」
麗華は、『ar』と言うレストランで先に待っていると言った。
電車で、銀座まで移動し、言われたレストランの前に着いた。
木で出来た、重厚な扉を両手で引いた。
レストランは、かなり広く、客で賑わっていた。入口を入った所で、天井に吊られた、大きなシャンデリアに見とれて居ると、店員が私に近付いて、声を掛けた。
「お連れ様でしょうか?」
「はい・・・。先に友人が入ってると思うんですけど。男性と女性の二人です・・・。」
そう言った瞬間、奥の方の四人掛けのテーブル席に、麗華が座っているのが見えた。
「あっ、あれです・・・。」
彼の姿は、確認出来なかった。
店員は、どうぞ。とジェスチャーをし、私は、麗華の席へと歩いて行った。
「あぁ!香里〜。場所、直ぐ解った?」
「うん・・・。何とか。何かさ、高そうなお店だね?で・・・、彼は?」
知らない男性に逢うのは、あの日以来、とても勇気が要った。例え、麗華の彼氏だったとしても。胸の動悸が、麗華に聞こえてしまう様な気がしていた。
「トイレに行ってんのよ。もう戻って来るんじゃ無いかなぁ?」
麗華は、私が背を向けて居る、トイレの方を指差して、言った。
「そうなんだ・・・。」
私は、麗華が指を差して居る方を反射的に振り返った。
スーツ姿の男性が一人、テーブルの方に向かって歩いて来た。
「秀樹・・・?香里、来たよ。」
麗華の彼氏と言う、スーツ姿のその男性を見た瞬間、私の身体は、急に凍った様に動かなくなった―\r
目の前の男性と初対面では無かった―\r
あの日に、私はこの男性に汚された―\r
間違いで有って欲しい―\r
そう思った・・・。
「淳、また、あの女に振り回されてんの?馬鹿じゃないの?呆れて物も言えない。」
「でもね、別れるつもりで、彼女に話したって。もう一度、逢って話がしたいって泣かれたって言うから・・・。」
「あのねぇ・・・、あんた達、何度、同じ事繰り返してんのよ?一年近く、彼女と話着けるって言っては、別れられないで居るんだよ?淳も、どうしようも無いけど、香里も、ハッキリ言わないから・・・。甘えてんの、淳。」
「そうだけど・・・。あっちゃん、後で、電話するからって言ってたし、待ってみようと思って。」
「分かった。ちゃんと報告してよ?あと、淳にガツンと言わなきゃ駄目。今から、香里こっちにおいでよ、彼の事紹介するから。」
「うん・・・、今、どこに居るの?」
「銀座。二人で、買い物してたの。一緒にご飯食べようよ。待ってるからさ。」
麗華は、『ar』と言うレストランで先に待っていると言った。
電車で、銀座まで移動し、言われたレストランの前に着いた。
木で出来た、重厚な扉を両手で引いた。
レストランは、かなり広く、客で賑わっていた。入口を入った所で、天井に吊られた、大きなシャンデリアに見とれて居ると、店員が私に近付いて、声を掛けた。
「お連れ様でしょうか?」
「はい・・・。先に友人が入ってると思うんですけど。男性と女性の二人です・・・。」
そう言った瞬間、奥の方の四人掛けのテーブル席に、麗華が座っているのが見えた。
「あっ、あれです・・・。」
彼の姿は、確認出来なかった。
店員は、どうぞ。とジェスチャーをし、私は、麗華の席へと歩いて行った。
「あぁ!香里〜。場所、直ぐ解った?」
「うん・・・。何とか。何かさ、高そうなお店だね?で・・・、彼は?」
知らない男性に逢うのは、あの日以来、とても勇気が要った。例え、麗華の彼氏だったとしても。胸の動悸が、麗華に聞こえてしまう様な気がしていた。
「トイレに行ってんのよ。もう戻って来るんじゃ無いかなぁ?」
麗華は、私が背を向けて居る、トイレの方を指差して、言った。
「そうなんだ・・・。」
私は、麗華が指を差して居る方を反射的に振り返った。
スーツ姿の男性が一人、テーブルの方に向かって歩いて来た。
「秀樹・・・?香里、来たよ。」
麗華の彼氏と言う、スーツ姿のその男性を見た瞬間、私の身体は、急に凍った様に動かなくなった―\r
目の前の男性と初対面では無かった―\r
あの日に、私はこの男性に汚された―\r
間違いで有って欲しい―\r
そう思った・・・。
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