携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> desteny??

desteny??

[290]  meeco  2009-04-22投稿
麗華に電話をし、淳と逢えなくなった事を伝えた―\r

「淳、また、あの女に振り回されてんの?馬鹿じゃないの?呆れて物も言えない。」

「でもね、別れるつもりで、彼女に話したって。もう一度、逢って話がしたいって泣かれたって言うから・・・。」

「あのねぇ・・・、あんた達、何度、同じ事繰り返してんのよ?一年近く、彼女と話着けるって言っては、別れられないで居るんだよ?淳も、どうしようも無いけど、香里も、ハッキリ言わないから・・・。甘えてんの、淳。」

「そうだけど・・・。あっちゃん、後で、電話するからって言ってたし、待ってみようと思って。」

「分かった。ちゃんと報告してよ?あと、淳にガツンと言わなきゃ駄目。今から、香里こっちにおいでよ、彼の事紹介するから。」

「うん・・・、今、どこに居るの?」

「銀座。二人で、買い物してたの。一緒にご飯食べようよ。待ってるからさ。」

麗華は、『ar』と言うレストランで先に待っていると言った。

電車で、銀座まで移動し、言われたレストランの前に着いた。
木で出来た、重厚な扉を両手で引いた。

レストランは、かなり広く、客で賑わっていた。入口を入った所で、天井に吊られた、大きなシャンデリアに見とれて居ると、店員が私に近付いて、声を掛けた。

「お連れ様でしょうか?」
「はい・・・。先に友人が入ってると思うんですけど。男性と女性の二人です・・・。」

そう言った瞬間、奥の方の四人掛けのテーブル席に、麗華が座っているのが見えた。

「あっ、あれです・・・。」

彼の姿は、確認出来なかった。

店員は、どうぞ。とジェスチャーをし、私は、麗華の席へと歩いて行った。

「あぁ!香里〜。場所、直ぐ解った?」

「うん・・・。何とか。何かさ、高そうなお店だね?で・・・、彼は?」

知らない男性に逢うのは、あの日以来、とても勇気が要った。例え、麗華の彼氏だったとしても。胸の動悸が、麗華に聞こえてしまう様な気がしていた。

「トイレに行ってんのよ。もう戻って来るんじゃ無いかなぁ?」

麗華は、私が背を向けて居る、トイレの方を指差して、言った。

「そうなんだ・・・。」

私は、麗華が指を差して居る方を反射的に振り返った。
スーツ姿の男性が一人、テーブルの方に向かって歩いて来た。

「秀樹・・・?香里、来たよ。」

麗華の彼氏と言う、スーツ姿のその男性を見た瞬間、私の身体は、急に凍った様に動かなくなった―\r

目の前の男性と初対面では無かった―\r

あの日に、私はこの男性に汚された―\r

間違いで有って欲しい―\r

そう思った・・・。

感想

感想はありません。

「 meeco 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス