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ねぇ…大好きなのに。

[237]  春樹  2009-04-22投稿
私の電話が春樹に繋がった。

電話に直ぐ出た春樹。

「もしもし」

久しぶりに聞く春樹の声。

「なに?」

私は喜びと緊張感を隠しながら、電話越しの春樹に聞いた。

「お前今日学校?」

春樹の質問は、いつも遠回しだった。

「そうだよ」

私が答える。

「じゃぁ、遊ぼうよ」

「だから、学校だってば」

「え?お前行きたいの?」

「は?行かなきゃいけないの!」

「じゃぁ家きてね」

そして、電話は切れた。

私は、春樹に逢いたかった。

だから、バイト先を出ると急いで春樹の家に向かった。

そしてもうすぐ春樹の家が見えて来る頃、私は春樹に電話をした。

「もう着くよ」

私は面倒臭そうなふりをする。

「解った」

春樹は、それだけ言って電話を切った。

春樹の家に着くと、春樹の態度は冷たい。

それでも春樹と2人で居る時、私の心は、いつも穏やかになる。

それが、心地良かった。

その日春樹も私もやり直す事は、口にしなかった。

春樹は無口な人で、どんな事でも直ぐに表現しない人だった。

でも優しくて、解りやすい人だった。

その日私は、すごく幸せな気持ちのまま帰宅した。

私の顔から、笑みが絶え間無く溢れていた。

次の約束は無かった。

絶対また逢えると信じて、春樹からの電話を待ちながら、毎日を過ごしていた。

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