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世界の果て―2―

[621]  夏姫  2009-04-23投稿
いつも通りの退屈な授業。

国語の先生の話が長ったらしく、隼人は大あくびをした。

ふと左を見ると、青空と校庭がいい感じにマッチしている。

(いいな〜。やっぱこういう天気の日は、勉強じゃなくて部活とか体動かすことをする日だと思うんだよな〜)

外で体育してる一年を見ると無性に羨ましくもあり、憎らしくもある。

こっそりとため息をつき、教科書に目を落とした。

「…どうしたの、隼人くーん」

「…何だよ、いきなり」

隣の席にいる親友・明を睨み付ける。

「や、何かぼーっとしてるからさ」

「…悪いか」

「別に」

そう言って黒板をうつし始めた明を、何なんだと毒づきながら、今日の夢のことを考えた。

(…スゲー大事な気がすんだよなぁ。なんだっけかな?)

そんなことを考えてもきりがないと割り切ってみるものの、気づかないうちに思考を巡らせていた。


「やっと放課後だ!!」

勉強という拷問から解放された隼人は、大きく伸びをした。

「隼人ー!どっか行かねーか?どうせ暇なんだろ」

クラスメートのなかから声があがる。

いつもなら誘いにのる隼人だが、今日は何故か行く気がしなかった。

「わり!俺今日はパス」

止めようとする友人の声を振り切り、急いで学校の外に出た。

(俺、マジでどうしたんだろ?寝てる間に頭でもぶつけたのか)

自分で自分を不思議に思いながら、帰路についた。

(ま、こーゆー日は気晴らしにかぎるよな)

そんなことを考えいるうちに、家の前についていた。

「ただいまー」

返事がかえってこないことは分かっている。

ただの習慣みたいなものだ。

「はぁー」

高校生には似合わない、盛大なため息をついた。

その時だった。

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