携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 好きと言えなくて…(11)

好きと言えなくて…(11)

[646]  優風  2009-04-24投稿
・お昼ご飯を食べた後、僕は加奈と圭吾と一緒に食器を洗った。加奈を除いた女子の代わりに男子二人が洗う事を加奈が提案して僕達は男子はじゃんけんをして負けた僕と圭吾が洗う事になった。他のメンバーは食事の後と言う事もあってTVを見ながらゆっくりだべっている風だった。

「これで食器洗い完了!」

圭吾が最後のお皿を拭いて食器乾燥機に入れて言った。

・リビングに戻ると優衣ちゃんと智美が“お疲れ様”と言ってきた。

「次は何する?」
「トランプでもしよっかぁ」
弘昌と龍太郎がそう言うと、加奈がニンマリ笑みを浮かべて、

「次はカラオケをしようと思いまーす」

と、言った。

「えっ、カラオケって?」
「アカペラで歌うの?」

僕達がきょとんとした表情を浮かべて加奈を見ると加奈はしてやったりといった面持ちを浮かべ、

「実は…。」

そう言うとリビングの隅にカバーをかけて置いていたカラオケモニターを引っ張り出してきた。

「すげえ、どうしたのこれ?」
「実はパパの冬のボーナスで買ったんだ。最新の曲も入ってるよ」

そう言って加奈はマイクと歌本をテーブルに置いた。
「何歌おうかなぁ?」
「最初は誰が歌う?」

皆、歌本を見ながら口々に言った。

「決めた!俺、これ歌う」

最初にそう言ったのは弘昌だった。加奈が弘昌の歌う歌の番号を入力した。少ししてから曲がかかった。弘昌が歌おうとしている歌は最近、人気のある北海道出身の四人組の“The root hearty"というバンドの歌だった。皆、拍手をしたり手拍子をとったりして盛り上げた。歌い終わった弘昌は
「あぁ、思いっきり歌った。超気持ちいい」と競泳選手の言い方をマネして言った。弘昌の次に女子三人が一緒に歌いその後で大介に誘われて“ドラゴンボールZ"の歌を僕も歌った。何曲か盛り上がる歌が続いた後で龍太郎がちょっと切ないバラードのラブソングを真面目な顔をして歌った。龍太郎が歌い終わってから優衣ちゃんが“今、どんな気持ちですか?”と問うとこれまた競泳選手のマネをして、

「何も言えねぇ」

と、言った。それを聞いた僕達は大きな声で笑った。

感想

感想はありません。

「 優風 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス