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汚染 106

[122]  ふく  2009-04-26投稿
職場のパソコンの中に見付けた貴方の写真
社員証に載せる為の職員の写真を見付けた
大好きな笑顔はないけどいつも見ている貴方の顔
誰にも見付からない様に自分の携帯に貴方の写真だけを送った

これで会えない時も貴方に会える
携帯を開いて貴方の顔を何度も見た
数え切れない位に見た
この事は貴方にも秘密にしている
寂しい時の私だけの唯一の喜び

休みの日は貴方を感じたくて貴方の仕草を真似てみたり貴方の言葉を思い出してみたり
それだけじゃ足りなくて
少し恥ずかしいけど貴方の写真を待受にした
携帯を開く度に映る貴方の顔
目が合ってそれだけで照れ臭くてそんな自分がまた恥ずかしい
ただ貴方に触れられない事が悲しい
指で貴方の顔や手をなぞってみるけど
この手でちゃんと貴方に触れたい
生身の温かさもない
貴方の細部までは感じれない
それが悲しい

この事貴方に言ったらどんな反応をするかな
嬉しく思ってくれるだろうか
それとも迷惑に思うだろうか
でも分かって
こうするしかない事
沢山我慢している事

普通の恋人なら休みの日に出掛けたり電話したり
それが私達には出来ないから
せめて貴方に会える方法
それはこれしかないという事
写真だけでも貴方に会える
声は聞けなくても耳に残っている貴方の声を思い出してみる

それでもいいのに
それでも我慢は出来ているのに涙が出る
現実には会えない苦しみ
会いたいと願う大きな想い

もう駄目だ
一度涙が流れると次々に溢れ出す
何度も唾を飲み喉が痛くなる

私は行き先を間違えたのかな
望んでも望んでも願いは尽きない
叶う事の方が難しいのだと分かってしまうから辛い

僅かな時間しか残っていない
こういう時
貴方に出会うべきではなかったと思えてしまう
会えばそんな事どうでもいい事の様に思えるのに
出会ってしまったのに

前向きに生きようとしても思い通りに行かなくてもどかしくて
もがいて自分を責める
誰も悪くはないのに
選んだのはお互いなのに

でも今は押し潰されてしまう
孤独に
自分の中に姿を現す欲張りに

貴方が欲しいと願ってしまう

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