携帯小説!(PC版)

sky friend?

[434]  彩茶  2009-04-26投稿
−3日目…−

「今日までなんだね…雲夢くんといられるのも」朝食を食べながらそらがボソッと言った。
「うん…そうだね…」
雲夢も朝食を食べる手を止めてうつむいた。
「最期にさ…思い出作りに行こうよ!」
そらがニコッと笑って言った。

こうして2人は遊園地にやってきた。
「うわ〜…子供の頃お父さんと来て以来久しぶりにきた!懐かしいな…」そらがはしゃいでいると雲夢が笑いながらあとをついてきた。
「そんなにはしゃいで、遊園地がそんなに好きなの?」
「だって、お父さんと以外一緒に来たことなかったんだもん!」
そらは「ジェットコースター乗ろ!」と言って、乗り場へと走っていった。
「待ってよ!そらちゃん!」
雲夢はそらのあとをおうと、2人は自然に手を繋いだ。

「あー!面白かった!」夕暮れが近づき、空がオレンジ色に染まり始めた。
「3日前のちょうど今頃雲夢に会ったんだよね…」
「うん…」
「ごめんね?」
「えっ?」
「迷惑だったでしょ?雲なのに人間にされて、私なんかの友達なんかさせられて…」
「…。」
「ホントに…ごめん…」そらの頬を涙が伝った。雲夢は無言でそらを抱きしめた。
「そんなことない!僕は人間になれて…そらちゃんに出会えて…本当に良かったと思ってるよ。」「本当に…?」
「本当だよ。」
雲夢がそう言うと、次第に体が薄くなってきていた。
「雲夢くん!?」
「もう…時間なのかな?」
「そっか…」
そらは腕に力を込めた。「私…学校にいくよ。」「本当?」
「自分から友達を見つけにいくよ。」
「約束できる?」
「うん…約束。」
そらと雲夢が指切りをした瞬間、雲夢が光の粒になって空に帰って行った。
「バイバイ…雲夢くん…元気でね…」
そらは空を見上げて涙を流した。

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