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涙の絆 32

[684]  キャロルの秘密  2009-04-27投稿

筋肉注射によって、眠らされた純を家族全員が心配した。
「先生、これから純は、、」母が涙声で尋ねた。

「ええ、今は薬によって、眠っています。これから、家族の方々に、お話ししますが、純君は、この青年期に掛かりやすい病に掛かってしまいました」吉田先生は純の家族を見て続けた。「よく聞いて下さい。純君の病気は、これから長い時間をかけて治さなければ、再発を繰り返す可能性の高い病です。それには、まず休息が必要とされます。そのため何ヶ月かの入院生活をしてもらうことになります」

「先生、どれくらいの間?」母は、おずおずと尋ねた。

「そうですね。最低三ヶ月は入院してもらうことになるでしょう」吉田先生は、はっきりと言った。
そこにいた家族全員が驚いた口調で三ヶ月と口にした。

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