数日たって、
「敷金を返えすから奥さんにも示談書にサインして欲しい」と、彼女が言って来た。
と、夫から聞かされた。

？？？
ナンテ図々シイ女ナンダロウ
アノ女ガ私ニ何カヲ要求スルナンテ！！！

「何でその場で無理だ」って言わなかったの？
「それぐらいいいだろう？彼女だって君に何かされるんじゃないかって不安なんだよ」
「散々苦しんでるのは私よ！私の事はちっとも考えてくれないのね」
「また、あの子を庇うのね」
「・・・そんなつもりじゃないんだよ」
「なら！馬鹿にするなって言ってよ！」
「ありえないでしょ！」
「二人が交わした示談書に納得しているという保障してやる義務があるとでも？」
「そうやって何時までも二人で私を傷つけるのよ」

私はいくら夫に裏切られても夫と離婚する気はない。
夫はこれから何年もずーと私に許しを請わなくてはいけないのだから。
それに、愛人に一縷の望みも持たせたくない。

私は彼女から無条件で敷金を返えさせた。
「あんな生意気なこと言わずに始めから素直にそうすれば良かったのよ」
「もう、これで今回のことは決着したね」
「あら、まだよ。あの子まだ会社辞めていないじゃない」
「仕事はこちらの都合ばかりで決められないんだよ」
「私以外の都合なんか関係ないわ！」
「ユーザーの要望が一番大事なんだよ」
「私の思い通りにならなければ騒ぐわよ！」
「もう絶対に君を不安にさせないよ」
「目障りなのよ！」
「どうして僕をわかってくれないんだ」
「なんで私があなたを理解するのよ」
「僕はもう終わりにしたいんだよ」
「あなた達の関係は過去のことだと言うけど私にとっては始まったばかりよ」
「そう簡単に忘れることなんか出来ないわ」

いつの間にか私の周りはギクシャクしてる。
それでも、私の思い通りになって当然だと思っていた。
私ハ　負ケナイ

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