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七つ目の七不思議?

[592]  彩茶  2009-04-29投稿
「ゲーム…スタート?」放送で聞こえた言葉をつぶやいて桜が顔をしかめた。
「この声…高橋か?どうなってるんだ…」
鈴木も首を傾げた。

「こっくりさん…こっくりさん…放送室の前においでください…おいでくだされば゙はい゙におすすみください…」
美映は十円玉に指を起きゆっくりとした口調でつぶやいた。十円玉がゆっくりどはい゙に移動した。

「美映!シカトすんなよ!」
ドアの外では愛子が怒鳴り続けていた。
「愛子…美映ちゃんは出てこないよ…諦めて出口探そう?」
知香が愛子に言った。
「でも納得いかないよ!」
「今はここから出ることのほうが先決だよ…。」知香に言われて落ち着きを取り戻した愛子はドアを叩くのをやめた。
「絶対にここから出てやる…戻ったら覚えとけよ…」
愛子が言うと、中から少し大きめの美映の声が聞こえた。
「後ろ、見てみなよ」
「「…?」」
2人が後ろを振り返ると、いつの間にか誰かが立っていた。
「誰…?」
愛子がつぶやくとその誰かが顔を上げた。
「ひっ…!」
知香が小さく悲鳴を上げた。その誰かは人間とぱっとみては変わらないが、口は狐のように突き出ていて、着ている服には返り血か何かと思われるちがべっとりとつき、全身が焼けただれいた。
「それが鬼ごっこの鬼のこっくりさん。」
「あれが…こっくりさん…?」
愛子が息を飲むと、こっくりさんは拳を振り上げると2人に襲いかかった。

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