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汚染 114

[128]  ふく  2009-05-02投稿
後一秒
後一分
そうやって貴方に一緒にいて欲しいと願う
言えないから貴方がそうして

せめて帰り着くまではメールをして
一人で帰る距離は長く感じるし寂し過ぎるから
まだ『おやすみ』は言わないで

『愛してるよ』と貴方が言った
貴方から出た初めての言葉
『好き』ではない
その言葉に胸が熱くなる
貴方の感じる『愛』は何
『自分よりも相手の気持ちを大事に思う事』
そうね
貴方はいつもそうだから
私の気持ちを最優先してくれるし
私の事ばかり気にしてくれる
朝まで一緒にいてと言う貴方に対して私が断った時だってそう
強引さは見せない
ただ優しく私の言葉を待っている
本当は我が儘を言っているのは私の方かもしれない

ごめんね
こんな私で

明日から姉夫婦の所に旅行に出掛けると言った私に
『ちゃんと帰って来てね』と言った
貴方がそこに存在するなら私はちゃんと貴方の元へ戻って来るよ
『寂しくなったら電話する』
寂しくなくてもかけてきて
だって私の方が寂しくなるから
『私の事、少しでもいいから思い出してね』
二度と離れる訳じゃないのに
こんな哀しい言葉が出る
嘘じゃない
会えない間
少しだけでもいいから
貴方の中で私は笑っていたい
たったの五日間会えないだけなのに可笑しいけど
今日の別れがたまらなく寂しかった

『少しじゃなくて一杯思い出すよ』
そう言ってくれて良かった
例え嘘でもこの悲しみを救ってくれるのは
貴方のその一言でしかないのだから

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