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七つ目の七不思議(16)

[620]  彩茶  2009-05-03投稿
桜と直史が階段を上っていると他の誰かが下りようとしていてぶつかった。
「キャアァ!」
桜は危うく階段から落ちそうになったが、直史に支えられて助かった。
「い…嫌!」
ぶつかった相手が突然叫んだ。それをもう一人がなだめるとだいぶ落ち着いたようで、桜を見た。「佐々木さん…!それに知香ちゃんも!」
それは愛子と知香で2人とも精神的にも体力的にも疲れた顔をしていた。「…何があったの…?」2人の顔をみて心配した桜が2人に問いかけた。愛子と知香は顔を見合わせると、知香がさっきあったことについて話し出した。

「そう…そんなことが…」
知香からこっくりさんのこと、急に校長に襲われて、織田が惨殺されたことを聞いた桜と直史はこの鬼ごっこの恐ろしさをつくづく実感した。
「そわな鬼…倒せるわけないじゃん…」
桜が溜め息混じりに言った。
「僕…思ったんだけど…」
黙っていた直史が口を開いた。

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