携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> LOVE&STAR 5

LOVE&STAR 5

[341]  YUNA.  2009-05-04投稿



三浦さんとの会話を見ていたミサが寄って来た。


「何話してたの?」


「これ、貰ったんだけど…」


私は握っていた時計を見せた。


「時計?」


小さく頷いた。


「それにしても、古いよねー」


「ねっ。時間もだいぶズレてるし」


2人はマジマジと時計を見つめた。


そうこうしているうちに、


担任の金田が教室に入って来た。


「もうすぐチャイムが鳴るから、皆、席に着くように」


と、金田は生徒に指示を出した。


私は席に着いた。


私の席は、教室の真ん中だ。


…キーンコーンカーンコーン。


チャイムが二回鳴り、


完全に生徒が席に着いた所で一礼する。


「先生!」


ミサが手を挙げた。


「三浦さんがいません」


「欠席、な。中川、有り難いんだが、出席の時に言ってくれ」


その一言で、笑いが起こった。


「いえ、さっきまで居たんです」


「あっ、私も見ました」


私は思わず席を立った。


…ああ、これだから私は。


ドン引きだろうな。


「嘘つけー。三浦なんて見てねえぞ??」


クラスで何かと目立っている、


安藤が言う。


「嘘なんてついてないし!!」


と、ミサは眉を吊り上げる。


「だって証拠に、時計貰ったもん」


私も続いて言い返す。


言い合いが続いていると、


クラス委員の佐藤が席を立った。


「言い争いは、時間の無駄です。先生、そうですよね?」


佐藤が出てくると、厄介だ。


すぐ誰かしらの教師を味方に付けようとするから。


「そうですね。佐藤さんの言う通りです。三人とも、席に着いて下さい」


こうして、慌ただしい朝礼が終わった。


感想

感想はありません。

「 YUNA. 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス