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ねぇ…大好きなのに。

[307]  春樹  2009-05-05投稿
私が春樹に逢った事で、亮の束縛は以前より、激しくなった。

家に帰る日は、私の部屋の写メールを送らされた。

少しだけ春樹に癒された私の心は、癒されなかった時より、もっと苦しくなった。

【春樹に逢いたい】

抑え切れないはずの、その思いを私は無理矢理押さえ込んでいた。

亮と過ごす時間の中に、癒しはない。

だから、そこには私の居場所もない。

何をしている時も、春樹と居た日の事だけを思い出していた。

その思い出だけで、亮に何をされても自分の意識を何処かに向かわせる事ができた。

そうする事で、殴られても痛く無くなり、悲しくなくなれた。

春樹と最後に逢ってから、一ヶ月が経った頃。

忘れたく無くても、薄れていく思い出。

私の記憶も、少しづつ春樹との思い出を無くしかけていた。

嫌だった。

少しも忘れたくなかった。

春樹の言葉も、春樹の手の温もりも、春樹に抱きしめられた時の幸せな感覚も、少しも忘れたくなかった。

だからその日私は亮に隠れて、春樹に電話した。

少しだけで良い、春樹の声が聞けたら。

私は、携帯電話の通話ボタンを押した。

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