ねぇ…大好きなのに。
私が春樹に逢った事で、亮の束縛は以前より、激しくなった。
家に帰る日は、私の部屋の写メールを送らされた。
少しだけ春樹に癒された私の心は、癒されなかった時より、もっと苦しくなった。
【春樹に逢いたい】
抑え切れないはずの、その思いを私は無理矢理押さえ込んでいた。
亮と過ごす時間の中に、癒しはない。
だから、そこには私の居場所もない。
何をしている時も、春樹と居た日の事だけを思い出していた。
その思い出だけで、亮に何をされても自分の意識を何処かに向かわせる事ができた。
そうする事で、殴られても痛く無くなり、悲しくなくなれた。
春樹と最後に逢ってから、一ヶ月が経った頃。
忘れたく無くても、薄れていく思い出。
私の記憶も、少しづつ春樹との思い出を無くしかけていた。
嫌だった。
少しも忘れたくなかった。
春樹の言葉も、春樹の手の温もりも、春樹に抱きしめられた時の幸せな感覚も、少しも忘れたくなかった。
だからその日私は亮に隠れて、春樹に電話した。
少しだけで良い、春樹の声が聞けたら。
私は、携帯電話の通話ボタンを押した。
家に帰る日は、私の部屋の写メールを送らされた。
少しだけ春樹に癒された私の心は、癒されなかった時より、もっと苦しくなった。
【春樹に逢いたい】
抑え切れないはずの、その思いを私は無理矢理押さえ込んでいた。
亮と過ごす時間の中に、癒しはない。
だから、そこには私の居場所もない。
何をしている時も、春樹と居た日の事だけを思い出していた。
その思い出だけで、亮に何をされても自分の意識を何処かに向かわせる事ができた。
そうする事で、殴られても痛く無くなり、悲しくなくなれた。
春樹と最後に逢ってから、一ヶ月が経った頃。
忘れたく無くても、薄れていく思い出。
私の記憶も、少しづつ春樹との思い出を無くしかけていた。
嫌だった。
少しも忘れたくなかった。
春樹の言葉も、春樹の手の温もりも、春樹に抱きしめられた時の幸せな感覚も、少しも忘れたくなかった。
だからその日私は亮に隠れて、春樹に電話した。
少しだけで良い、春樹の声が聞けたら。
私は、携帯電話の通話ボタンを押した。
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