携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> LOVE&TRUTH〜恋の光 9

LOVE&TRUTH〜恋の光 9

[359]  YUNA.  2009-05-05投稿



帰り際。


部活だった為か、辺りは夕陽が照っていた。


いつもの交差点で別れようとすると、


珍しくミサが私を止めた。


「ねえねえ、たまには寄り道してかない?」


ここの交差点を右に行くと私の家、


左に行くとミサの家、


そして真っ直ぐ行くと繁華街だった。


「繁華街行くの?」


ミサは満遍ない笑顔で頷く。


私は仕方なく繁華街へと歩いた。


繁華街は、沢山の飲食店や、


電気家電の店などで賑わっていた。


「あそこのカフェ、最近出来たんだよ♪」


私は自分の財布に二千円入っている事を確認し、


「分かった♪入ろ」


私は制服で寄り道してカフェに寄るのが、


青春だと思っていた。


「クリームあんみつ!」


店に入って座るなり、


ミサは店員に注文した。


「あっ、じゃあ私も!」


店員はメニューの確認をとると、


頭を下げて立ち去った。


「ちょっとミサ〜、注文するの早いよ」


「別にミサと一緒に注文しなくてもいいよ」


と、ミサは笑いながら言った。


「こちら、クリームあんみつです」


店員はクリームあんみつを差し出す。


ミサは店員から取るなり、


蜜を一面にかけた。


私も真似した。


「…梓姫、相談があるんだけど」


ミサは食べていたスプーンを置いて、私を見た。


「相談って?」


「あのね、ミサね、高杉先輩が好きみたい…」


知ってるよ〜(笑)


…そう言いたいのに、


今のミサの表情には言えなかった。


「そうなの??付き合ったら、お似合いカップルだよ」


私は白玉を口に入れる。


「なんだけどね、実は先輩に彼女さん居るらしいんだ…」


「誰?」






「愛先輩」








二人に沈黙が走る。


「あくまでも噂なんだけど」


ミサはうつむいた。


私もスプーンを置いた。


愛先輩は高二で一番のギャルで、しかも同じバンド。


二人はしばらく、何も喉に通さなかった。

感想

感想はありません。

「 YUNA. 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス